昨日は午後3時頃に成田に着陸。そのままオフィスに行き仕事をし、夜はディナーに寿司屋に出掛けました。ニューヨークでも実は2回ほど寿司を食べたのですが、それはそれで美味しかったのですが、『やっぱり東京の寿司は美味しかった!』。何故か?これには理由があります。

一番単純ですが絶対的な理由は、東京は寿司の消費量が莫大であることです。消費量が多いので食材も大量に入ってくる。消費量が多いので、食べたい・消費される寿司の質がピラミッド型に構成できる。スーパーから始まり、回転寿司、高級寿司店などと。捕った魚から、質のいいものを高く卸せるので、質のまぁまぁなものを安く卸すことも出来る。或いは逆に表現しても正しいです。或いは一体のマグロから、色々な質の部位を切り出して、それぞれの卸先があるから、全体を高く売ることが出来る。だからいいマグロを捕るための漁業も成り立つ。

このピラミッド理論は、天ぷらにも当たります。日本では高級天ぷら店、料理屋、トンカツ屋、その他、などと油を転売していけるので、高級天ぷら店では常に新しい油を使えるのでカラッと軽く揚げられると云われます。食のヴァリュー・チェーン(?)は巨大で、日本でおいなりさんは立ち食いそば屋のおまけのような形でも出てきますが、あれは大量に豆腐を食べるので副産物で油揚げが安くできるからで、ヨーロッパでおいなりさんを作ろうとすると、油揚げを作るのにとんでもないコストが掛かることでしょう。

ピラミッド理論はスポーツ・チームにも云えます。二軍・三軍のない一軍プロ・チームが、競争に勝てるとは思われません。資本市場も然りか。東京の寿司は奥が深いなぁ。