今日の東京は、朝は寒かったのですが、その後陽が差してきて、ビルの中から見ても何となく暖かそうな気配を感じました。実際に午後に外に出る機会があったのですが、ポカポカとまではいかなくとも、明らかに緩んだ、春を十分に感じる空気感でした。陽差しは明らかに、一気に春めきました。

これはマーケットも一緒でしょうか。円安・株高方向に、マーケットが暖まってきています。株価ボードは上昇を示す赤い色ばかり。いいですね。「リスクを取れる」という気持ちが、株を買わせ、より金利の高い(=リスクが高いと思われている)ものを買わせます。だから株は上がり、ドルも対円で買われる。ではリスクを取れる気持ちになったのは何故でしょう?そういう季節が巡ってきた、冬の後に春が来るように?そういう面もあるでしょう。

しかしやはり言葉は大きいと思います。プライスを上げていこうという明確な意思(日銀総裁)、円高阻止のための為替介入に対するこだわり(財務大臣)。言葉のなす業は、とても大きいものです。マーケット然り。経済然り。外交然り。そしてもちろん個人という単位での関係の中でも然り。

思うに人を他の動物から峻別するものの最大のものは言葉であり、その言葉が人の文明にも文化にも大きな影響を与えることは至極当然のことです。言葉。毎日、毎秒のように使うものですが、もっと大切にしたいと思います。