初めて、中国の書店を覗いてみました。アメリカに行くと、よく本屋さんには行くのですが、何故か中国では今まで一度も寄ったことがありませんでした。
本の中身が分からないので、無意識のうちに行き先の選択肢から除外していたのでしょう。日本でもアメリカでも、書店はその時代やその地域の趣味や指向を知るのに、とても効率的な方法だと感じていますが、今日初めて中国の書店に入り、その感を強くしました。
漢字ですから、正確には意味が分からなくても、表紙や背の題名を見ると、大体の雰囲気は掴めます。書店全体の面積の使い方や、何を何処に置くかと云うことを見ると、大雑把ですがトレンドは読めます。5階建ての大きな書店の1階の特等地は、経営や経済、投資関連の本が積まれ、かなりの面積が使われ、且つ熱気に満ちていました。興味深いですね。いつも出張で時間に追われていますが、いつかゆっくりと観察をしたいと思います。
追伸:昨日の漢詩ですが、「葡萄酒」や「二度と帰ってこない」と云う
イメージは、もうひとつの詩と混同していたかも知れません。涼州詞 と云う、王翰の有名な詩です。
「葡萄美酒夜光杯 欲飲琵琶馬上催 酔臥沙上君莫笑 古来征戦幾人回」〜葡萄の美酒、夜光の杯。飲まんと欲して、琵琶馬上に催す。酔うて沙場に臥すとも君笑うなかれ。古来征戦、幾人か回る。〜
どちらもいい詩ですね。夜光の杯を挙げるのもいいですね。