服に大して興味がある訳でも、ネクタイに趣味がある訳でもないのですが、長いこと社会人をしていると、自然と持っているネクタイの数が増えて来ます。
様々な柄や色。基本はその日の気分でスーツが先に決まり、そのスーツに合うようにネクタイを選びます。しかし実は、それ以外の追加的理由でネクタイを選ぶこともあります。先ずは色の系統。特別な理由で明るくしてみたり、冷静さを促すために落ち着いたブルーにしたり。この手のことは、実際広く世間でも行われています。某大統領のネクタイも、扇動的なスピーチをする時は赤く、謝るとか落ち着かせようとする時は紺色です。
私の場合レジメンタル・タイをすることが多いのですが、基本的に全てのタイは、相手から見て右上がりの縞模様になっています。これは相場に身を置くものとして縁起を担いでいるのですが、忌むべき行事や場面に出る時や流れを変えたい時は、敢えて右下がりの(数少ない)タイを締めたりします。
そしてもうひとつ。相手に敬意を表して、相手の方のコーポレート・カラーに合わせたネクタイを選ぶことが偶にあります。私にとっては、これは最大級の敬意の表現のつもりです。
今日も久し振りにそんな理由でネクタイを選びました。自己満足かも知れませんが、こう云ったものは大切にしていきたいと思います。