何か変な題名ですね。米大統領予備選のスーパー・チューズデイのことです。今晩、全米24州で同時に予備選が行われます。やはり注目は民主党のオバマ対クリントンでしょうか。米アイオワ大学の予測市場では、去年の秋頃は1ドルのリターンに対して、クリントン70セント程度、オバマ10セント程度、その他候補併せて10セント程度だったものが(このセントは、候補に指名される確率の予測値に等しくなります)、最近急速にこの二者の一騎打ちの様相を強め、更にプライス(予想確率)もほぼ50セント(50%)ずつ(未だ微妙にクリントンの方が上)になっています。因みに共和党では、ここ最近マケインが大暴騰しており、少なくとも予測市場では勝負あったとの感があります。
私は一般論として、先進国に於いては政治の影響力は低くなっており、誰がトップになっても大して違わないと考えていますし(或いはそう思うことにしてますし)、また歴史に於いて「もしあの時、誰々でなければ、あれがなければ、世界は違っていたかも知れない」と考えるよりは、「いずれにしろそう云う風になったのだろう」と考えている(或いはそう思うことにしている)ので、大しては気にしていませんが、それでもやはり気になります。予備選が「選ぶ」プロセスだとすると、最終的に少数派になった人達は浮かばれません。予備選は「選ぶ」のではなくて、「理解」や「修正」を促すものであると、そう願いたいものです。

これは現職の大統領が、「理解や修正」の追求よりも、「選ばれたのだから」と云う考え方に向かってしまったのではないか、それが大きなコストになったのではないか、と云うところに思いが至ると、尚更そう感じます。結果だけでなく、そう云った部分も、米大統領選では注目したいものです。以て他山の石とすべしではありませんが、我が国も何とかならんでしょうかね。