今朝起きると、雪が降っていました。都心でしっかりと雪が降るのは、
今年(今シーズン)はこれが初めてです。当社のオフィスは19階にあり、全面ガラス張りですから、そこから見える風景は、小さい頃には想像も出来なかったものです。即ち目の前に広がる全視角、それは隣のビルで
あったり普段の都会の風景な訳ですが、その中を雪が全面斜めに横切っていくと云う、スキーのリフトから降りたところの視界の奥に、都心の風景を貼り付けたような、ちょっと不思議な光景です。

今日は旧暦12月16日。忠臣蔵の討ち入りは、12月14日深夜から
15日未明にかけてのものですから、従来この頃は、東京は雪が降りやすいのでしょう。

ところで、今は太陽暦では既に正月ですが、旧暦ではそろそろ正月であり、概ね初春と云えるでしょう。

「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事(よごと)」

これは万葉集の最後の歌、編纂者である大伴家持のものです。雪はめでたい。雪は埃を流し、汚れを純白に覆ってくれます。この雪が、ここ暫く迷走しているマーケットを吉に替える前兆であると願います。