お陰様で土曜日に、マネックス・ビーンズ・ホールディングスの株主総会が無事執り行われました。旧マネックス証券の総会と併せると、今回が7回目のパブリックな総会になります。2回目以降、神宮外苑の日本青年館で開いてきました。ドリフの「8時だョ!全員集合」が行われていた場所で、私ぐらいの年代には懐かしい場所です。7回も行っていると流石に慣れてくるかと云うと、これがそうではなく、当日の朝は、とても緊張します。今回もそうでした。
これは私の一種の癖ですが、極度の緊張をすると、手が震えます。土曜の朝も会場入りしたあとに、手が震えました。決算などに関して記者会見の場で質問を受けることも、或いは投資家の方々相手に会社の現状と将来を説明することも、もちろん十分過ぎるほど慣れてますし、人前に出ることも、例えばテレビに出て話すことですら、緊張はしません。しかし株主総会は緊張します。いや、あれは緊張ではなく、気持ちが昂ぶった状態、昂奮しているのでしょう。手が震えるのも、緊張からではなく、昂奮からでしょう。マネックスと云う会社に関して、株主の方々だけでなく、そこにいる社員や更には自分自身と、真正面に向き合うオフィシャルな特別な場が、株主総会なのだと思います。
総会の目的は、法律上は議案の採決ですが、今後実質的な変化をしていくことでしょう。そして軸となっていくべきものは、実質的な意味で会社を理解・把握して、再定義すると云うプロセスなのではないでしょうか。総会に臨む昂奮を、いつまでも決して忘れないようにしていきたいと思います。出席された株主の方々は482名で、過去最高でした。しかし、総会・懇談会併せての約3時間は、もっともっと充実したものに出来た筈です。来年はよりベターな総会にしたいと思います。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。