今年も鮎の季節がやってきました。解禁直後はぶれがありそうなので、じっと10日ほど我慢してから、先日、鮎を食してきました。鮎には色々な食べ方があり、どれも楽しいものです。
ところで鮎は実はかなり広い地域で獲れたり養殖されてますから、決して特別な魚ではありません。しかし「鮎」と云うと、どこか希少で、特に酒飲みにとっては極上の食べ物のように感じられます。何故でしょう?実際、美味しい鮎は格別に美味しいのですが、或る程度は、ブランディングに依るものではないかと思っています。鮎=美味しい特別の魚である、と云う先入観が、食べる者の舌と脳に大きな影響を及ぼしているのではないでしょうか。平賀源内による鰻のマーケティングのように、かつて誰かが努力したのかも知れません。
まぁ屁理屈はこれくらいにして、真夏の元気な鮎と、秋の落ち鮎も、忘れずに食べに行きたいと思います。日本って、本当に美味しい国ですね。