東京市場まとめ

1.概況

日経平均は370円高の56,265円をつけ、反発して取引を開始しました。イスラエルのネタニヤフ首相がレバノンと早期に直接交渉を始めるよう内閣に指示したと報じられ、中東情勢の緊張緩和期待が株価を支え、前場は底堅い値動きとなりました。前引けは833円高の56,728円となりました。

後場も買いが優勢で推移し、14時32分には1,117円高の57,012円で、この日の高値をつけました。その後も高値圏で推移した日経平均は1,028円高の56,924円で取引を終え、反発となりました。

TOPIXは1ポイント安の3,739ポイントで続落、新興市場では東証グロース250指数が4ポイント高の764ポイントで反発しました。

2.個別銘柄等

ファーストリテイリング(9983)は一時12.0%高の75,540円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。9日、2026年8月期(今期)の営業利益が従来予想の6500億円から上方修正となる前期比24%増の7000億円と発表しました。加えて、年間配当は前期比140円増の1株あたり640円と従来計画(540円)から引き上げ、これらが買い材料となりました。

セブン&アイ・ホールディングス(3382)は3.3%安の2,027円をつけ、3日続落となりました。9日、2027年2月期(今期)の当期純利益が前期比8%減の2700億円になる見通しを発表しました。自社株買い継続方針などの発表を受けて朝方は上昇したものの、米子会社の上場延期発表などから、次第に弱含みました。

キオクシアホールディングス(285A)は一時10.1%高の30,490円をつけ、上場来高値を更新しました。前日の米国市場ではフラッシュメモリーを共同で開発するサンディスク[SNDK]が9%あまり上昇しました。世界的なメモリーの需給引き締まりを見込んだ買いが優勢となりました。

キユーピー(2809)は一時4.8%安の3,880円をつけ、年初来安値を更新しました。食用油や鶏卵などの原材料価格の高止まりが続く中、コスト上昇による利益率の圧迫への懸念が売りを呼びました。

カネ美食品(2669)は1.3%安の3,835円をつけ、14営業日ぶりに反落しました。9日、2027年2月期の営業利益が前期比18%増の32億円を見込むと発表しました。株価は上場来高値の3,955円をつける場面が見られたものの、利益確定の売りが優勢となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は1.8%高で反発しました。中東情勢の緊張緩和が期待される中、11日に予定されている米国とイランの和平交渉の行方が注目されます。また、国内では大引け後に、良品計画(7453)や安川電機(6506)、ソフトウェアのSansan(4443)などの決算発表が予定されています。米国では3月の消費者物価指数(CPI)や4月の米ミシガン大学消費者信頼感指数の発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)