先週末までの5月8日-15日は、国内銘柄の決算発表が相次ぎました。ここまでの日経平均は、半導体関連銘柄がけん引していた中で、好決算を発表した半導体以外の銘柄が指数を押し上げる場面が見られました。

そこで今回は、3月期決算銘柄において、2027年3月期(今期)の会社予想の営業利益が市場予想を上回る見通しを示した銘柄を以下の条件を基にチェックしたいと思います。

<スクリーニング条件>
・2027年3月期決算銘柄
・会社予想、市場予想がともに開示されている
・市場予想は直近3ヶ月以内に示されたもの
・時価総額は1000億円以上

リストを見ると、医療用医薬品メーカーの科研製薬(4521)が市場予想を大きく上回る業績見通しを示しました。そのほかには、帝人(3401)が海外向けの衣料繊維に加え、自動車関連部材などの産業資材販売が堅調に推移するとして4期ぶりの営業黒字を見込んだほか、工場の閉鎖などといったコスト削減を進める日産自動車(7201)が市場予想を上回る営業利益見通しとなっています。

多くの企業が中東情勢などの不確実性を考慮し、保守的な業績見通しを示す傾向がある中で、ピックアップされた銘柄は市場予想を超える強い見通しを示すことが出来た銘柄と言えます。一般的に会社予想の業績見通しがポジティブサプライズとなった際には、直後の株価の値動きに反映される傾向があります。そのため、業績見通しが既に株価に織り込まれているのではないかと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

筆者の考えでは、中東情勢の解決が未だ見通せず、原油やナフサといった川上に位置する原料の調達リスクが長期化する懸念がある局面において、会社自身が堅調な見通しを示した企業が相対的に優位な局面が続くのではと推測しています。不確実性といった霧が晴れない中で、市場予想を上回る業績見通しを示した会社に注目しても良いタイミングかもしれません。

【日本】2027年3月期の会社予想・営業利益見通しが市場コンセンサスを上回った銘柄15選はこちらからチェック