【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 45,216.14  △49.50 (3/30)
NASDAQ: 20,794.64  ▼153.72 (3/30)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。原油先物相場の上昇が重荷となりました。一方で、トランプ米大統領が自身のSNSで、軍事作戦を終結させるためにイランと本格的な協議を行っていると述べ、米国とイランの停戦協議の進展期待が買い材料となりました。

ダウ平均は116ドル高の45,283ドルで取引を開始しました。序盤から堅調な推移となったものの、終盤にかけて一時下落に転じました。取引終了間際には109ドル安の45,057ドルをつけ、この日の安値を更新しました。その後は持ち直し、最終的には49ドル安の45,216ドルで3営業日ぶりに反落しました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は153ポイント安の20,794ポイント、S&P500株価指数は25ポイント安の6,343ポイントで3日続落となりました。小型株で構成されるラッセル2000は35ポイント安の2,414ポイントで同じく3日続落となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇しました。金融が1.1%高でセクターの上昇率トップとなりました。公益事業が0.7%高で続き、生活必需品が0.6%高となりました。一方で3業種が下落しました。中でも資本財・サービスが1.6%安、情報技術が1.5%安と下落が目立ちました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中20銘柄が上昇しました。ソフトウェアのセールスフォース[CRM]が3.2%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。トラベラーズ・カンパニーズ[TRV]が2.3%高、ウォルト・ディズニー[DIS]が2.1%高となりました。一方でキャタピラー[CAT]が4.0%安と大きく下落したほか、シスコシステムズ[CSCO]が3.6%安、エヌビディア[NVDA]が1.4%安となりました。

ダウ平均構成銘柄以外では、半導体のマイクロン・テクノロジー[MU]が9.9%安、光通信機器プロバイダーのシエナ[CIEN]が9.1%安、コーニング[GLW]が6.0%安と人工知能(AI)関連銘柄に売りが出ました。一方で、年初から軟調であったソフトウェア関連銘柄は買われ、サービスナウ[NOW]が5.6%高、人材や財務管理ソフトウェアを提供するワークデイ[WDAY]が3.7%高となりました。金融セクターでは保険業が上昇をけん引し、アーサー・ジェイ・ギャラガー[AJG]が4.3%高、エーオン[AON]が3.3%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は前日比0.08%低い4.35%となりました。31日朝のドル円は159円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は高安まちまちとなりました。トランプ米大統領によれば停戦協議が進んでいるとされていますが、どこまで信用してよいか、市場も懐疑といったところでしょう。主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が4.2%安とAI関連銘柄に売りが出たことから、本日の日本市場でも半導体や電線株などAI関連への売りが見込まれます。日中の材料には、寄付き前に発表される予定の3月の東京都区部消費者物価指数(CPI)や2月の鉱工業生産指数があります。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)