バリュエーションはまだ割安、日経半導体株価指数はまだまだ上がるだろう
相場の強さには舌を巻くばかりだ。日経平均は25日線割れが絶好の買い場だった。これで5月に次いで2度目だ。次にこのような調整局面があれば学習効果で25日線割れの手前で反発するのではないか。日経平均は来週にも再び高値を取りに行くだろう。いまの相場のけん引役である半導体株がすでに高値を更新しているのだから。
まあ、ずーーーーっと言ってきていることだが、「株はずっと上がるもの」なのだから驚くには至らないわけだけど。
このレポートの読者で、まさか僕の「株はずっと上がるもの」をご存知ない方はいらっしゃらないと思いますが、万が一、まだ読んでない人はぜひご一読ください。そして!読んだひとには観てほしい。そして、観た人には、もう一度、読んでほしい。
7月9日(木)から7月19日(日)まで、丸善丸の内本店でPIVOTさんと日経BPさんが協業したポスターが貼りだされます。お近くを通りかかった際にはぜひ、ご覧ください。
日経半導体株価指数はまだまだ上がるだろう。ここまで買われてもバリュエーションは割安だ。来期まで見込めばPER(株価収益率)は15倍未満である。
そうは言っても、米国市場でAI関連株が売られれば、日本の半導体株も巻き込まれ連れ安するのは免れない。それは今週の相場でも明らかになった。
米国のAI関連株の調整、引き金は金利上昇
米国のAI関連株の調整の引き金を引いたのは金利上昇だった。雇用統計が強く、FEDの利上げ観測が高まったことが背景だ。しかし、米国の長期金利の上昇を、政策金利の経路で説明するのは「遠すぎる」。(「遠すぎる」の意味は金利の期間構造の観点から。)
端的に言って、いまの米国の長期金利の上昇は、実質金利の上昇である。インフレ期待でもタームプレミアムでも信用リスクでもない。
それらは3月や5月の中東情勢緊迫化の際に急騰する場面があったものの、足元ではいずれも落ち着いている。つまり、実質金利の上昇以外のなにものでもない。これは構造的なものだとすると、そう簡単に金利は下がらない。その環境に米国株市場がどこまで耐性を見せられるかが鍵だろう。
米国でAI株が売られれば、日本の半導体株も巻き込まれる
もうひとつ。信用リスクは3月に急上昇したが足元では落ち着いていると述べたが、それは米国市場全体の話。ハイパースケーラーのクレジットリスクは高止まりしたままだ。
US Agg Corp OAS(白) CDS 5Y アルファベット(紫) メタ(黄色)
ハイパースケーラーのAI過剰投資に対する市場の懸念はまったく払拭されていない。これからも、何度も蒸し返されて米国のAI関連株を揺さぶるだろう。前述した通り、米国でAI株が売られれば、日本の半導体株も巻き込まれる。しかし、それは日本株にとって絶好の逆張りタイミングになるだろう。
