「ダウの犬投資法」の基本と日本版の手順
・「ダウの犬投資法」とは、年末時点のニューヨーク・ダウ30銘柄から配当利回り上位10銘柄を選び、年初の寄り付きで等金額購入し1年間保有する投資手法だ。
・狙いは高配当によるインカム獲得に加え、前年に株価下落で利回りが上がった「負け犬」銘柄のリバウンドを取りに行く点にある。1年は基本的に売買せず放置する。
・日本では母集団をTOPIX コア30に置き換え、同様に年末の配当利回り上位銘柄を選んで年初に等金額で買い、年1回の見直しを行う手順が前提になる。
TOPIX コア30版での検証結果とリターンの源泉
・長期検証では、TOPIXの年率約7.8%に対し、コア30版ダウの犬(上位10銘柄・等金額)は年率約12%と上回った。
・複利の影響で差は拡大し、2005年を100とした約20年のスパンで、指数比で5倍超に達する水準の違いが生じた。
・成果は配当と価格リバウンドの双方が源泉であり、配当のみでは説明できない。減配や株価下落の局面をまたいでもトータルで優位性が確認できる。
実践時のハードルと運用上の工夫・注意点
・10銘柄等金額は資金負担が大きい。検証では上位3銘柄でも年率約11%と良好で、分散と効率のバランスが取れる結果になった。
・1銘柄は固有リスクが大きく変動も増えやすい。単元株での購入でも一定の効果に期待でき、年1回の見直しにとどめる運用が重要なポイントになる。年初の厳密なタイミングにこだわらなくても大勢は変わりにくい。
・母集団をコア30に限定するのは、代表性と流動性を確保し小型株特有のリスクを抑える狙いがある。高配当投資には減配リスクがある点に留意し、東証公表のコア30とマネックス証券「銘柄スカウター」のスクリーニングを組み合わせて上位銘柄を抽出できる。
