【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 45,947.32 ▼173.96 (9/25)
NASDAQ: 22,384.70 ▼113.16 (9/25)
1.概況
前日の米国市場は主要3指数が揃って続落となりました。25日に発表された経済指標は、米経済の底堅さを示すものが多かった一方で、ここまでの相場を支えてきた先行きの利下げペースが鈍化するとの懸念が売り材料となりました。
ダウ平均は、23ドル安の46,097ドルで取引を開始しました。序盤は前日終値である46,121ドル付近まで下げ幅を縮小するも、中ごろから後半にかけて下落基調での推移となり、最終的には173ドル安の45,947ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は、AI関連銘柄などへの売りが指数の重荷となり113ポイント安の22,384ポイントで3日続落となりました。S&P500株価指数も33ポイント安の6,604ポイントで取引を終えました。
2.経済指標等
新規失業保険申請件数は、市場予想を下回る218千件となりました。4~6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値は前期比年率3.8%増と、改定値であった3.3%増から上方修正されたほか、8月の米耐久財受注額は前月比2.9%増で下落を見込んでいた市場予想に反して増加となりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇しました。エネルギーと情報技術が1%未満の上昇となりました。一方で9業種が下落し、ヘルスケア、素材、一般消費財・サービスの3業種が1%以上の下落となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は、30銘柄中10銘柄が上昇となりました。アイビーエム[IBM]が5.2%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。アップル[AAPL]が1.8%高で続いたほか、そのほか8銘柄は1%未満の上昇となりました。一方で、20銘柄が下落しアムジェン[AMGN]やナイキ[NKE]、メルク[MRK]、セールスフォース[CRM]の4銘柄が2%以上の下落となりました。また、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]など4銘柄が1%台の下落となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、ユナイテッド・ナチュラル・フーズ[UNFI]はアナリストの目標株価引き上げを受け、3.6%高となりました。一方で、アナリストの売り推奨レーティングが伝わったオラクル[ORCL]が5.6%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日から0.03%高い4.17%となりました。26日朝のドル円は149円台後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
前日の米国市場は主要3指数が揃って下落となりました。これを受けて、日本市場でも売りが先行してのスタートが予想されます。一方で、ドル円は150円台に迫る円安進行していることや、今日は9月の権利付き最終日であることなどから、下値では権利獲得のためなどの買いが相場を支えるものと考えられ、底堅い推移が予想されます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
