5日移動平均線上を維持できるかが反発継続のカギ
日経平均は方向感のない値動きが続いています。いつも短期トレンドの判断基準に用いている5日移動平均線ですが、7月15日までほぼ横ばいで推移しています。また、この5日移動平均線を挟んで上下の値動きが発生しており、方向感のなさが分かります。
そうしたなか、日経平均株価は7月14日に上向きの25日移動平均線に接近しましたが、翌15日には、25日移動平均線をサポートに5日移動平均線を上回って終えています。
そのため、5日移動平均線を上回ったまま維持できるかが、上昇トレンドを回復するカギになると思われます。仮に5日移動平均線上を維持するようなら、5日移動平均線が上向きに変化してサポートになり、近くて遠い4万円台を回復することが視野に入ると思われます。
一方で、5日移動平均線上を維持できずに割り込んだり、割り込んだまま戻せなくなったりするようなら、25日移動平均線を下回ることが考えられ、トレンド転換に注意が必要になるでしょう。買いポジションを持っている投資家は注意が必要です。
そうしたなかで注目すべきが、いつも指摘しているモメンタムの水準と向きです。
モメンタムの水準が切り上がるか注目
株価は5日移動平均線を上回って終えていますが、モメンタムの水準を見ると、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインを下回っています。そのため、上昇の勢いが弱いと判断されます。
こうした状況から、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が、0ラインを上回って水準を切り上げることができるかが注目されます。仮に2本線が0ラインを上回って維持するようなら、株価も5日移動平均線を上回って維持することが期待されるとともに、4万円台を回復することが視野に入ると思われます。
一方で、2本線が0ラインを上回っても限定的だったり、下向きに変化して低下したりするようなら、下落の勢いが徐々に強まり、5日移動平均線に加え、接近する25日移動平均線も下回ることが考えられ、トレンドの転換に注意が必要になりそうです。
