高値のもち合いが示す意味とは

日経平均株価は2月12日の取引時間中に58,000円台に乗せたあと、5日移動平均線を挟んでもち合いが続いています。もち合いは、株価が狭いレンジ内で横ばいとなる値動きのことを指します。見分け方としては、5日移動平均線の向きと株価の位置関係を確認します。

例えば今回のケースでは、5日移動平均線の向きが横ばいで推移していることから、もち合いと判断することができます。また、2月12日につけた高値と17日につけた安値の値幅の範囲内で動いていることからも、方向感がないことが分かります(図表)。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(青線)、25日(赤線)、75日(グレー線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

このように高値圏でもち合いが発生している場合、今後上下どちらに動き出すかの判断が必要になるため、どちらかというと様子見ムードが広がりやすい傾向にあると言えるでしょう。一方で、上下どちらかに動き出した場合、もち合いの時間が長ければ長いほど発生したトレンドに勢いがつきやすいため、動き出した方向と逆のポジションを持っている投資家は、「返済を実行する必要がある」ということになります。

トレンドの発生はどこで判断するのか

このような場合、重要になるのはトレンドが発生したときの判断です。今後、もち合いの上限と下限のどちらをブレイクするかが、トレンド発生の判断になります。具体的には、2月12日の高値を終値で上回って維持した場合は上放れと判断し、逆に2月17日の安値を終値で下回ったまま戻せなくなった場合は下放れと判断します。

ただ、下放れた場合でも、前回指摘した2本目のサポートラインや上向きの25日移動平均線が控えているため、よほどの売り圧力の強さがなければ、下放れが一気に継続するのは難しいでしょう。こういったときに注目しておきたいのが、いつも解説しているモメンタムです。

低下中のモメンタムが示す意味は?

上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムを見ると、上昇と下落の勢いを判断する分かれ目となる0ラインを上回っているものの、モメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方が低下しているのが分かります(図表)。

そのため、2本線の低下が続いて0ラインを割り込むと、下落の勢いが強まり、サポートラインや上向きの25日移動平均線が控えていても、割り込むことが考えられ、本格的な下放れの発生に注意が必要でしょう。

一方で、2本線が低下しても限定的だったり、上向きに変化して上昇したりするようですと、上昇の勢いが強まることになり、12日の高値を上回って最高値を更新したり、上昇トレンドが継続したりすることが期待されます。

ただし、株価が高値を更新しても、モメンタムが直近の高い水準を上回ることができない「逆行現象」が発生した場合、株価が一旦天井をつける可能性もあります。高値掴みに注意するとともに、売り時を逃さないようにしたいところです。