【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 40,829.59  △484.18 (9/9)
NASDAQ: 16,884.60  △193.77 (9/9)

1.概況

米国市場は先週末に大幅に下げた反動で、主力株を中心に買い戻しが入り大幅反発となりました。209ドル高でスタートしたダウ平均は昼過ぎに654ドル高まで上昇した後伸び悩みましたが、引き続き堅調に推移すると結局484ドル高の40,829ドルで取引を終え3日ぶりに反発となっています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も193ポイント高の16,884ポイントと反発となりました。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも一般消費財・サービスと資本財・サービス、情報技術、金融、不動産が1%以上上昇しています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中26銘柄が上げました。そのなかでもベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が4%近く上昇したほか、労働組合との間で新しい労働協約に暫定合意したと発表したボーイング[BA]も3%以上上げました。トラベラーズ[TRV]とアメリカン・エキスプレス[AXP]も3%近く上昇し、アマゾン・ドット・コム[AMZN]とビザ[V]、JPモルガン・チェース[JPM]も2%以上上げています。一方でメルク[MRK]とナイキ[NKE]、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]、スリーエム[MMM]の4銘柄が下げ、メルクは2%余り下落しました。

ダウ平均構成銘柄以外では半導体株が高く、エヌビディア[NVDA]とウエスタンデジタル[WDC]が3%以上上昇し、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]とブロードコム[AVGO]も3%近く上げました。また、英半導体設計大手のアーム・ホールディングス[ARM]は7%高となりました。アップル[AAPL]の新型スマートフォンにアーム・ホールディングスが設計した半導体が使用されると伝わったことを好感した買いが入りました。主力ハイテク株ではテスラ[TSLA]が2%を上回る上昇となり、ネットフリックス[NFLX]も1%以上上げています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%低い3.70%となりました。ドル円は143円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて堅調なスタートが予想されます。こうしたなか日経平均はドル円の動向をにらみながらの展開となりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)