【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 41,250.50 △9.98 (8/27)
NASDAQ: 17,754.82 △29.06 (8/27)
1.概況
米国市場は米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が引き続き支えとなり小幅に上昇しました。54ドル安でスタートしたダウ平均は昼過ぎに131ドル安まで下落しましたが、その後下げ渋ると取引終盤に前日終値を挟んでもみ合う展開となり結局9ドル高の41,250ドルで取引を終え続伸となりました。ダウ平均は前日に続いて史上最高値を更新しています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も29ポイント高の17,754ポイントと反発となっています。
2.経済指標等
8月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数は103.3と前月から上昇し市場予想を上回りました。6月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数で20都市圏住宅価格指数も前年同月比6.5%上昇し市場予想を上回っています。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち情報技術や金融、不動産などの6業種が上げました。一方でエネルギーや公益事業、一般消費財・サービスなどの5業種が下げ、エネルギーは1%近く下落しています。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄ではナイキ[NKE]とハネウェル・インターナショナル[HON]が1%以上上げたほか、ビザ[V]とコカコーラ[KO]も1%近く上昇しました。一方でアマゾン・ドット・コム[AMZN]とシェブロン[CVX]が1%以上下げ、ウォルト・ディズニー[DIS]も1%近く下落しています。ダウ平均構成銘柄以外では、半導体株の一角が高くクアルコム[QCOM]が2%を超える上昇となり、エヌビディア[NVDA]も1%以上上げています。主力ハイテク株ではネットフリックス[NFLX]が1%余り上昇しましたが、テスラ[TSLA]は2%近く下げています。
5.為替・金利等
長期金利は0.01%高い3.82%となりました。ドル円はやや円高に振れ143円後半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
本日の日本市場は米国市場が小幅に上昇した一方で、ドル円がやや円高となるなど強弱材料が入り混じる格好となっていることから小動きでのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は引き続きドル円の動向をにらみながらの展開となりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)