【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 38,239.98  △253.58 (4/22)
NASDAQ: 15,451.31  △169.30 (4/22)

1.概況

米国市場はイスラエルとイランの両政府が攻撃の応酬をしないとの見方が浮上し、中東問題への警戒感が和らいだことから上昇しました。130ドル高でスタートしたダウ平均は直後に204ドル高まで上昇した後伸び悩むと昼前にマイナスに転じました。しかし、1ドル安で下げ渋り底堅さをみせると持ち直し午後に入って大きく上げ幅を広げ取引終盤には460ドル高まで上昇しました。その後は伸び悩むと引けにかけて上げ幅を縮めましたが、引き続き堅調に推移すると結局253ドル高の38,239ドルで取引を終え3日続伸となりました。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も169ポイント高の15,451ポイントと7日ぶりに反発となっています。

2.経済指標等

主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は11業種全てが上げました。そのなかでも情報技術と金融が1%以上上昇したほか、公益事業と生活必需品も1%近く上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中25銘柄が上げました。そのなかでもゴールドマン・サックス[GS]が3%を超える上昇となったほか、JPモルガン・チェース[JPM]も2%近く上げました。プロクター・アンド・ギャンブル[PG]とアマゾン・ドット・コム[AMZN]、マクドナルド[MCD]、セールスフォース[CRM]、シェブロン[CVX]、アムジェン[AMGN]、ウォルマート[WMT]も1%以上上昇しています。一方で5銘柄が下げ、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]が決算で売上高が市場予想に届かなかったことで4%を超える下落となり、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]も2%近く下げています。ダウ平均構成銘柄以外では半導体株が高く、エヌビディア[NVDA]が4%を超える上昇となり、マイクロン・テクノロジー[MU]とテキサス・インストゥルメンツ[TXN]も2%以上上げました。アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]とブロードコム[AVGO]、クアルコム[QCOM]、ウエスタン・デジタル[WDC]も1%以上上昇しています。テスラ[TSLA]は米中などでの再値下げが明らかとなったことで3%を超える下落となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%低い4.61%となりました。ドル円は154円台後半で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株高を受けて上昇してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均は節目の37,500円を超えて上げ幅を広げそうで、朝方の買い一巡後にさらに上値を伸ばすような動きをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)