株主優待は家計の節約に繋がると同時に生活を豊かにしてくれる、と優待投資を始めたかぶ太郎さん。自分や家族の日常に役立ち笑顔が増えることをポイントに、高配当+優待銘柄を選ぶそう。そんなかぶ太郎さんが実際に保有されている銘柄のなかから、3月が権利確定月のお気に入り株主優待を紹介いただきました。また、新しいNISAの活用法や今後の投資・資産運用の考え方などについてもお聞きしました。

株主優待銘柄選びの最大ポイントは優待品が自分の生活に役立つこと

――株主優待投資に興味をもったきっかけや投資のご経験について教えてください。

株主優待銘柄への投資は、将来に備えた資産形成をするうえで支出を抑えるために始めました。株主優待は家計の節約に繋がるとともに生活を豊かにしてくれると思います。

投資経験は、2008年にiDeCoと投資信託の運用を開始したので15年半になります。株式投資は2013年に日本株の個別株を開始してからで10年半です。うち、株主優待の経験は7年半です。

――株主優待銘柄はどのようにして選定していますか?

配当+株主優待の利回りが4%以上を一つの目安としていますが、優待品が自分の生活に役立つことが最大のポイントとなっています。

権利確定月3月、かぶ太郎さんの株主優待銘柄5選

銘柄 銘柄コード
 

株価(2024年3月12日終値時点)

売買単位(優待獲得株数)

株主優待取得のための最低単元投資金額 株主優待獲得最低単元での株主優待概要(一部抜粋)
雪国まいたけ (1375) 1,015円 100株 101,500円

自社製品セット(まいたけ等)    

・3,000円相当    100株以上    
・5,000円相当    300株以上
・7,000円相当    1,000株以上

※上記基準株式数を6ヶ月以上継続保有(9月・3月の株主名簿に同一株主番号で連続2回以上記載)した株主のみに贈呈

エディオン (2730) 1,548 円 100株 154,800円

自社ギフトカード
3,000円相当    100株以上    
10,000円相当    500株以上
15,000円相当    1,000株以上
20,000円相当    2,000株以上
25,000円相当    5,000株以上
50,000円相当    10,000株以上

※別途長期保有優遇あり

エー・ピーホールディングス (3175) 976円 100株 97,600円

(1)電子チケット優待券または(2)自社ギフト商品(地鶏商品・水産物等)

・(1)3,000円相当または(2)3,000円円相当、100株以上    
・(2)7,000円相当または(2)7,000円円相当、200株以上
・(3)10,000円相当または(2)10,000円相当、300株以上

※自社グループ直営店舗および「じとっこ」「じとっこ組合」で利用可
※(2)は200株以上の株主は複数より選択

抽選で新規出店店舗プレオープンへ招待等    
100株以上    
※アンケート回答者に限る 

中山福 (7442) 363円 300株以上 108,900円 オリジナルカタログ    
300株以上    
※100株以上を1年以上継続保有、かつ権利確定時点で300株以上の場合3,000円相当を贈呈。100株以上を3年以上継続保有の場合、500株以上の株主には5,000円相当を贈呈
※優待品に代えて社会貢献活動団体への寄付選択可
エスリード (8877) 3,490円 100株 349,000円 3,000円相当のカタログギフト    100株以上

株主優待概算購入金額は、各銘柄の株主優待の取得に必要な最低株式数と、2024年3月12日終値時点を基に算出しています(手数料や消費税等の諸経費につきましては、含まれていません)

実際に受け取った株主優待の感想とおすすめポイントをご紹介

銘柄1:雪国まいたけ(1375)

 

■株主優待の概要(一部抜粋):自社製品セット(まいたけ等)

■かぶ太郎さんおすすめのポイント:きのこ尽くしの優待品が届きます。驚くほどの立派なまいたけは圧巻です。

■保有期間と今後の保有予定:6ヶ月保有、業績・株価に注意しながら保有予定です。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月

銘柄2:エディオン(2730)

 

■株主優待の概要(一部抜粋):自社ギフトカード

■かぶ太郎さんおすすめのポイント:優待は1円単位で利用ができるので、使い勝手が良いです。長期保有での優待拡充が決まり、長期加算額が増えるのもポイントです。

■保有期間と今後の保有予定:2年保有、長期保有予定で今回から家族も投資しています。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月

銘柄3:エー・ピーホールディングス(3175)

 

■株主優待の概要:電子チケット優待券または自社ギフト商品

■かぶ太郎さんおすすめのポイント:塚田農場などの店舗で使える電子チケットか、自社商品が年2回もらえます。前回は自社商品をもらいましたが、とても豪華でした。

■保有期間と今後の保有予定:1年保有、2023年9月に200株から300株に買増し。株主優待の改悪がない限り保有予定です。

■権利確定月:3月/9月

■優待が届く時期:3月については6月

銘柄4:中山福(7442)

 

■株主優待の概要:オリジナルカタログ

■かぶ太郎さんおすすめのポイント:投資額10万円ちょっとで自社商品やグルメが掲載されたカタログギフトがもらえます。内容もなかなか良く、前回はラ・フランスをいただきました。

■保有期間と今後の保有予定:2年保有、保有期間が3年以上になれば業績に注意しながら500株に買増しを検討予定。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月

銘柄5:エスリード(8877)

 

■株主優待の概要:カタログギフト

■かぶ太郎さんおすすめのポイント:配当利回りも良い。カタログギフトは優待品の到着時期ごとに分けられているので、調整しやすいのが魅力です。フルーツがたくさん載っている点もおすすめです。前回は桃をいただきました。

■保有期間と今後の保有予定:保有期間:3年保有、長期保有予定です。

■権利確定月:3月

■優待が届く時期:6月

2024年中に「配当金で年間100万円」を目指して投資

――優待銘柄以外の投資についての考え方を教えてください。

保有銘柄を増やして、配当金と株主優待(現金換算額)それぞれで年間100万円以上を得るのを目標の1つにしてきました。市場の後押しもあり、配当金の年間100万円は2024年中の達成を目指しています。

ただ、その先の目標については子どもの進学・成長とともに出費がかさみ、入金力が鈍化しているため具体的には未定です。ポートフォリオの見直しなども含め、配当金を年間少しずつでも増やしていければと考えています。

――新しいNISA(少額投資非課税制度)の活用状況について教えてください。

つみたて投資枠は長期積立を前提に無理なく続けられる範囲で使っています。成長投資枠は配当利回りが高い銘柄に絞って利用しています。

――投資に関する情報収集法について教えてください。

東証の開示情報で、株主優待に関する情報(新設・廃止など)や業績・配当の修正情報を確認しています。また、X(旧Twitter)は毎日チェックしています。そのうえで気になる銘柄は株探などを利用して深掘りするようにしています。

投資にかける時間の大半は毎日の情報収集です。と言うと少し大袈裟ですが、時間で言えば数十分、隙間時間で行う程度です。スマホでニュースをみる感覚で、優待情報に動きがあった銘柄、年初来高値・安値やストップ高・ストップ安など株価に注意を要する銘柄を見ており、気になる銘柄が新たにあれば監視銘柄に加えています。業種など銘柄群は情報を得る段階ではこだわっていません。

――投資・資産運用における成功談や失敗談、また人生においての学びはありますか?

私自身の保有銘柄はいまいちという状況なのですが、史上初の日経平均4万円台到達という歴史的瞬間を体験出来たことは投資をしていて本当に良かったです。

※ 株主優待は各企業の判断で廃止・変更になる場合がございます。必ず当該企業のホームページ等で内容をご確認ください。 
※ 権利確定日によって権利付き最終売買日が異なります。 
※本内容は、個人の経験に基づく見解であり、当社の意見を表明するものではありません。 
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。