【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 38,563.80  ▼64.19 (2/20)
NASDAQ: 15,630.78  ▼144.87 (2/20)

1.概況

米国市場は利益確定の売りが出て続落となりました。51ドル安でスタートしたダウ平均は前日終値を挟んで小幅にもみ合う展開がしばらく続きましたが、徐々に売りが優勢になると昼過ぎには167ドル安まで下落しました。その後は下げ渋ると持ち直しましたが、上値は重く引き続き軟調に推移すると結局64ドル安の38,563ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も144ポイント安の15,630ポイントとなっています。

2.経済指標等

1月の米景気先行指標総合指数は前月比0.4%低下の102.7となり市場予想を下回りました。

3.業種別動向

業種別S&P500株価指数は全11業種のうち10業種が下げ、情報技術と一般消費財・サービスが1%以上下落したほか、エネルギーも1%近く下げています。一方で生活必需品が1%以上上げています。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄では決算で売上高が市場予想を上回ったウォルマート[WMT]が3%を超える上昇となったほか、インテル[INTC]も米政府の大型補助金への期待から2%以上上げました。コカ・コーラ[KO]も2%を上回る上昇となっています。一方でキャタピラー[CAT]が投資判断の引き下げを受けて2%を超える下落となり、IBM[IBM]も2%以上下げています。ダウ平均構成銘柄以外では、主力ハイテク株が軟調でテスラ[TSLA]が3%余り下げ、アマゾン・ドット・コム[AMZN]とネットフリックス[NFLX]も1%以上下落しています。また、半導体関連株の一角も安く、半導体株では翌日に決算発表を控えたエヌビディア[NVDA]が決算への警戒から4%以上下げ、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ[AMD]も4%を超える下落となりました。半導体製造装置株ではアプライド・マテリアルズ[AMAT]が5%以上下げ、ラム・リサーチ[LRCX]も2%を超える下落となっています。

5.為替・金利等

長期金利は0.01%低い4.27%となりました。ドル円は150円近辺で推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

本日の日本市場は米国株安を受けて下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が下げ渋り底堅さをみせるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)