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新NISA、夫婦それぞれで「つみたて投資枠」「成長枠」を活用

――ポメまるさんは、新NISAをどのように活用していますか。

成長投資枠を使って日本の個別株に投資しています。つみたて投資枠も併用したいところですが、そこまで私だけの金融資産で、つみたて投資枠・成長枠の両方に投資する余裕はなく…。妻はつみたて投資枠を活用してコツコツと、インデックスファンドに積立投資しています。ですので、ポメまる家としては、つみたて投資枠(妻):年間120万円、成長投資枠(夫):年間240万円を活用することが目標ですね。

――毎月どれくらいの金額を投資に回していますか。

株式投資を始めて2年間での累計投資元本がおよそ700万円ですから、月に換算するとひと月あたり30万円弱といったところでしょうか。ただ、私は収入に波があるので、月々の投資額にはバラつきがあります。

投資を始めて1年目の2022年は、かなり多くの株式を購入しました。2023年の春から夏にかけて日本の大型株が大きく上昇しましたので、夏以降は買付ペースが鈍化しています。

――節約はどのように工夫されていますか。

私に比べて妻の方がずっと節約の意識が高いので、妻が手綱を締めてくれている感じです。家計も妻がほとんど管理しており、余ったお金を貯蓄と投資に回している状況です。

――今後の資産の目標額はありますか。

将来の資産額や配当金について、特に目標は定めていません。しっかりと働いて稼ぎ、節約して入金力を高め、長期的に続けていたら「結果的にこれだけ資産が増えたね」となっていたら良いと考えています。

手書きのノートで投資情報を一元管理

――投資に関する情報収集法を教えていただけますか。

保有銘柄や投資候補銘柄のホームページを、こまめにチェックしてIR資料などを読んでいます。特に統合報告書は会社の個性が出ますね。「これは社長が自らメッセージを書いているな」とか「これは社長ではなく側近の人が書いたんだろうな」と想像しながら読むのが面白いです。他にも、IR BANKや配当金チェッカーのサイトもよく見ています。

マネックス証券の銘柄スカウターで、過去5年間のPER・PBRや配当利回りの推移をチェックして、毎月ノートに書き写し、買い付けのタイミングを決めています。

Xで銘柄を知る機会もありますが、発信者の情報を鵜呑みにせず、自分でその銘柄について調べるようにしています。その上で、自分で納得することができれば投資対象候補となります。

――ご自身で調べた情報は、どのように管理していますか。

保有している42銘柄の過去10年分の情報をルーズリーフに手書きで書いています。それらの銘柄に関するニュースが出るたびに、ニュースのポイントや決算のポイントを、メモするようにしています。そうすると、何か動きがあった時に一目で確認することができます。

長期的に保有する予定のため、このように手間暇をかける必要はないのかなと思いつつも、手書きでメモするのが好きなのです。この作業を5年、10年…と続けていくと、「この会社では、こんなことがあったのだな」と振り返ることができるようになり、それだけでも意味があることかなと思います。

マイルールは「大きく減らさないこと」「長く続けること」

――株式投資を行う上でご自身が信条としていることがあれば教えてください。

「大きく減らさないこと」と「長く続けること」の2点です。私自身、良く言えば慎重、悪く言えばビビりな性格の為、投資を始めた当初から「とにかく元本を減らしたくない」という思いが人一倍強かったように思います。大きく増やそうというマインドではなく、受取配当金を毎年積み上げることで着実に元本を回収し、まずは負ける可能性を減らしていく。そして、途中で退場することなく長く続けてさえいれば、自ずとリターンもついてくる(配当込みなら尚更)、そう考えています。

倹約意識が高まり、小さな積み重ねを大切にして、投資を好循環で回す

――株式投資を始めてから、ご自身の中でお金に対する意識はどのように変化しましたか?

倹約意識が高まりました。例えば、缶コーヒーを1本我慢したらNTT株が1株買える、自宅からマイボトルを持参してそれをひと月継続すればJT株が1株買える…などと考えて節約するようになりました。投資を始める前の私からすると、大きな変化です。

こうした小さな積み重ねを馬鹿にしてはいけないなと思います。独身時代の私を知る妻からも、「無駄遣いをしなくなったね」と褒められます。私と違って、幼少期からのお年玉やお小遣いをすべて貯めてきた妻の影響も大きいかもしれません。

もう1つは、「お金に働いてもらう」ということを実感するようになったことです。例えば、投資先の経営陣や従業員の方々が日々懸命に働き、その結果として純利益が計上されます。その純利益の一部が配当金として株主に還元されます。投資を始めてからの2年間で実際に30万円以上の配当金を受け取り、お金に働いてもらうことを実感しています。投資を始める前の私は、「お金は使うもの」としか考えておらず、「お金に働いてもらう」という発想は全くありませんでした。

インフレ下で分散投資が資産防衛になる

――日本はデフレを脱却し、インフレに向かう機運が高まっています。このような変化に対して、備えていることはありますか。

日本でインフレが定着するかは分かりませんが、少なくとも備えておくべきだと思います。一般的に、株式はインフレに強いと言われています。中長期的には、株価は企業業績によって決まるため、インフレにより名目上の業績が向上すれば、それに伴って株価が上昇すると考えられます。

一方、インフレ下において、現金の価値は目減りします。ですから、資産を現金のみで保有するのではなく、株式や投資信託に分散しておくことが、インフレ下における資産防衛になると思います。

「短期間で大きく増やす」より「長期間でコツコツ増やす」を心がけて

――これから投資を始めようと考えている方へアドバイスをお願いします。

株式投資を始める方の多くが、「資産を増やしたい」と思っておられるかと思います。勿論、私もそう思って始めました。各種SNSなどでは、信ぴょう性はともかく、「短期間で爆益を上げた」というような話がごまんとあります。ついつい大きなリターンや利益に目が行きがちになりますが、まずは「大きく減らさないこと」を最優先に考えるべきだと思っています。というのも、例えば、投機的な取引によって大きな損失を出してしまった場合、資金的にも精神的にも多大なダメージを被ることになり、投資そのものをやめてしまうことになりかねないからです。それは非常に勿体ないことだと思います。

短期間で急いでお金持ちになろうとせず、堅実な投資を心がける。その上で「長く続けること」を大切にしていれば、自ずと結果はついてくるのではないでしょうか。

私自身、まだ投資歴2年で大きな下落相場を経験していません。様々な相場を経験し乗り越えてこそ、初めて一人前の投資家になれると思っています。歴史を振り返れば、いつか必ず大きな下落相場が訪れます。そのような場合に備えて、精神的・資金的な準備をしつつ、たとえ株価が半値になっても保有し続けられるであろう銘柄を中心に投資しています。

今後どのような相場状況となっても、「大きく減らさないこと」「長く続けること」を信条とし、コツコツ継続していきたいと思います。

――本日はお時間をいただき、ありがとうございました。

※本インタビューは2024年1月22日に実施しました。
※本内容は、個人の経験に基づく見解であり、当社の意見を表明するものではありません。
※投資にかかる最終決定は、お客様ご自身の判断と責任でなさるようにお願いいたします。