東京市場まとめ

1.概況

本日の日経平均は米国株高を受けて3日続伸となりました。416円高の33,112円と節目の33,000円を上回って寄り付いた日経平均は直後に401円高の33,096円を付けましたが、そこから上げ幅を広げると10時10分に685円高の33,381円まで上昇し645円高の33,341円で前場を終えました。一段高となった後場の日経平均は728円高の33,424円でスタートすると14時30分前に860円高の33,556円まで上昇し結局823円高の33,519円で取引を終えています。こうしたなか新興市場も高く東証グロース市場250指数が上昇となっています。

2.個別銘柄等

上期決算を発表した出光興産(5019)が一時19.6%高となり年初来高値を更新しました。原油価格の上昇と円安で備蓄する原油の在庫評価益が膨らんでいることなどから1400億円とみていた通期の営業利益を2500億円に上方修正したことに加え、自社株買いや株式分割などを発表したこともあり買いを集めました。テルモ(4543)も一時11.8%高となりました。カテーテルの販売が海外で伸びたことなどにより上期の営業利益が前年同期比で18.8%増となり市場予想を上回ったことから大幅高となりました。第3四半期決算を発表した日本ペイントホールディングス(4612)も一時10.3%高となりました。日本やトルコにおける原材料費率の低下などにより1580億円とみていた通期の営業利益の見通しを1680億円に引き上げたことから上げ幅を広げました。また、昨日の米国市場で主要な半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3%を超える上昇となったことで半導体関連銘柄が高く、東京エレクトロン(8035)が一時4.4%高、SCREENホールディングス(7735)が一時5.6%高、アドバンテスト(6857)が一時7.7%高、ディスコ(6146)も一時5.7%高となり、東京エレクトロンとSCREENホールディングス、ディスコが上場来高値を更新しています。一方で上期決算を発表した丸井グループ(8252)が一時8.5%安となりました。フィンテック事業において一部加盟店で条件の変更があり手数料収入が計画より減ることなどから455億円とみていた通期の営業利益の見通しを420億円に下方修正したことで大幅安となりました。第3四半期の決算を発表した電通グループ(4324)も一時10.4%安となり年初来安値を更新しました。米中の景気減速懸念からテック企業や金融機関を中心に広告予算を絞る動きが広がっていることなどから1265億円とみていた通期の営業利益の見通しを784億円に引き下げたことで売りが膨らみました。

VIEW POINT: 明日への視点

本日の日経平均は823円高となりました。寄り付き前の8時50分に発表となった7-9月期の実質GDP速報値は前期比0.5%減、年率換算で2.1%減となり市場予想を下回りました。しかし、影響は限定的で10月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化し市場予想を下回ったことで追加の利上げ観測が一段と後退し昨日の米国市場が大きく上昇したことから今年最大の上げ幅となり、節目の33,500円を回復しました。そのため7月3日に付けた年初来高値(33,753円)更新への期待が高まりそうです。なお、日本時間の22時30分には10月の米小売売上高や10月の米卸売物価指数(PPI)、11月の米ニューヨーク連銀製造業景況指数などが発表される予定です。

(マネックス証券 シニア・マーケット・アナリスト 金山 敏之)