東京市場まとめ

1.概況

日経平均は16円高の60,567円と小幅反発で取引を開始しました。もっとも、早々に下落に転じ、節目の60,000円台を割り込む水準での推移となりました。前日の米国市場では金利高を背景に、株式市場は軟調な推移となったことで日本市場でも売りが優勢の展開となりました。9時23分に1,258円安の59,292円で、この日の安値をつけました。その後は下げ渋り、前引けは786円安の59,764円となりました。

後場も基調は変わらず、軟調な推移となりました。大引け間際には下げ幅を縮小したものの、最終的に746円安の59,804円をつけ、5日続落となりました。

TOPIXは59ポイント安の3,791ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が36ポイント安の786ポイントと大幅反落となりました。

2.個別銘柄等

UBE(4208)はストップ高水準となる20.9%高の2,890.5円をつけ、大幅反発となりました。20日、2031年3月期を最終年度とする6ヶ年の中期経営計画の改訂版を発表し、株主資本配当率(DOE)を従来の2.5%以上から3.5%以上に引き上げました。2027年3月期(今期)も1株当たり160円と前期から50円の増配予定としたことで、これらを評価した買いが殺到しました。

フジクラ(5803)は8.5%安の4,295円をつけ、5日続落となりました。19日、新たな中期経営計画を発表しました。計画では2029年3月期の売上高・営業利益見通しを発表したものの、市場予想を下回ったほか、中期経営計画が保守的といった見方から売りが優勢となりました。

大成建設(1801)は6.1%安の13,655円をつけ、大幅反落となりました。足元の金利上昇を受け、住宅や不動産関連の株価が下落しており、建設需要が落ち込むとして建設株にも連想売りが広がりました。

良品計画(7453)は3.5%高の3,504円をつけ、続伸となりました。人工知能(AI)・半導体関連銘柄に売りが出ていることに加え、中東紛争の先行き不透明感も高いことから、業績が景気に左右されにくい「ディフェンシブ」銘柄に買いが入りました。

ラーメンチェーンを展開する魁力屋(5891)は13.3%高の1,505円をつけ、続伸となりました。19日、株主優待制度を拡充すると発表し、これを好感した買いが優勢となりました。従来は100株以上の保有で6ヶ月に1度、1,000円相当の優待券を進呈していたところ、2026年6月末からは100株以上300株未満の保有で同2,000円相当、300株以上500株未満の保有で4,000円相当、500株以上で6,000円相当の優待券を6ヶ月に1度進呈するとしています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は746円安で5日続落となりました。節目の60,000円も割り込み、市場は金利高を重く受け止めている印象です。明日に向けて、最注目は日本時間の明日明け方に発表予定のエヌビディア[NVDA]決算があげられます。足元で、売りが出ているAI・半導体関連銘柄の行方を占う上で、同社の業績見通しが注目されます。また、米国では先月4月28日・29日に実施されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の議事要旨が公表される予定です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)