ラム・リサーチ[LRCX]決算:1株利益は6.85ドルで市場予想を上回る

ラム・リサーチは、半導体製造装置メーカーである。3D NANDフラッシュ・ストレージや高精度DRAMなど最先端をゆくロジック/ファンドリーなどのチップメーカーにとって重要な工程であるエッチング(化学腐食)、デポジション(薄膜の堆積)、クリーン(ウエハー洗浄)分野に注力している。主力製品であるKiyo(エッチング)、Vector(プラズマ化学的気相成長成膜)、およびSabre(電解めっき成膜)などをすべての主要地域で販売している。サムスン電子、マイクロン、インテル、SKハイニックス、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー(TSMC)[TSM]を主要顧客に持つ。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第1四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比31%減の34.8億ドル(市場予想は34.2億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・6.85ドル(市場予想は6.11ドル)

決算総括

7-9月期(第1四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ただし、続く第2四半期の1株利益の見通しが予想を下回った。売上高が3四半期連続の減収になった。

今後の株価見通し

当面下値模索の動きか。

ユナイテッド‧エアラインズ‧ホールディングス[UAL]決算:1株利益は3.65ドルで市場予想を上回る

ユナイテッド‧エアラインズ‧ホールディングスは、米国の大手航空会社である。サンフランシスコ、シカゴ、ヒューストン、デンバー、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、ワシントンDCを拠点(ハブ)空港としている。米国の大手競合会社に比べ、海外や長距離移動により重点を置くハブ・アンド・スポーク型のネットワーク戦略をとる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★営業収入・・・前年同期比12%増の144.8億ドル(市場予想は144.2億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・3.65ドル(市場予想は3.34ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。

今後の株価見通し

当面下値模索の動きが予想される。

モルガン・スタンレー[MS]決算:1株利益は1.38ドルで市場予想を上回る

モルガン・スタンレーは、世界有数の投資銀行で、その歴史は前身となる会社が設立された1924年にまで遡る。事業は、機関投資家向け証券部門、ウェルス・マネジメント部門、投資運用部門で構成され、さまざまな金融商品やサービスを事業法人、政府系機関、金融機関や個人に提供している。2022年末時点の顧客資産はおよそ4兆ドルにのぼり、従業員数は全世界でおよそ8万人を超える。純営業収益の約50%は機関投資家向け証券事業、残りをウェルス・マネジメント事業と投資運用事業が占める。米国外の拠点の純営業収益が全体のおよそ30%を占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★収入・・・前年同期比2%増の132.73億ドル(市場予想は132.00億ドル)
★1株当たり利益・・・1.38ドル(市場予想は1.30ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。市場は主力部門であるウェルス・マネジメント部門の経常収益が64.0億ドルと予想の65.8億ドルを下回ったことを嫌気している模様。また純受取利息(NII)も予想を下回った。同社のゴーマンCEOは声明で「第3四半期の市場環境は引き続き混迷を極めたが、有形自己資本利益率(ROTCE)は13.5%と堅調な業績を達成した」と述べた。また、「株式およびフィクスト・インカムの両事業は市場をうまく取り込み、ウェルスおよびインベストメント・マネジメント事業は前年比で増収増益となった」とも述べている。

今後の株価見通し

当面下値模索の動きか。

ユニオン・パシフィック[UNP]決算:1株利益は2.51ドルで市場予想を上回る

ユニオン・パシフィックは、ネブラスカ州オマハに本社を置く、北米最大の民間鉄道会社である。鉄道網は米国西部の3分の2を網羅し総延長距離は3万マイルを超える。石炭、工業製品、インターモーダル貨物、農産物、化学製品や自動車などの輸送事業により、年間売上高はおよそ250億ドル(2022年度)に上る。メキシコの鉄道会社フェロメックスの株式の約4分の1を保有しており、メキシコ間の輸送事業が売上高の約10%を占めている。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比10%減の59.41億ドル(市場予想は59.59億ドル)
★1株当たり利益(調整済み)・・・2.51ドル(市場予想は2.41ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。

今後の株価見通し

240ドル超えから300ドルを目指す展開が予想される。

ペプシコ[PEP]決算:1株利益は2.25ドルで市場予想を上回る

ペプシコは、スナックと飲料の世界的大手企業である。Pepsi、Mountain Dew、Gatorade、Lays、Cheetos、Doritosなど、知名度の高い家庭向けブランドで製品を展開している。世界のセイボリー(甘くない)スナック市場で支配的な地位を確立し、また、炭酸ソフト飲料、水、スポーツ飲料、エナジー飲料など多角化された商品構成を持つ世界で2番目(コカ・コーラに次ぐ)規模の大きな飲料会社である。インスタント食品が売上高全体の55%、残りを飲料製品が占める。米国や海外に製品の製造工場や流通センターを配置している。海外市場が売上高全体の40%、営業利益の3分の1を占める。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.    

第3四半期(7月-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比6.7%増の234.53億ドル(市場予想は233.77億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.25ドル(市場予想は2.16ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。北米が予想以上に好調だった。既存事業売上高も予想を上回る伸びを示している。ガイダンスも公表し、通期の既存事業売上高の見通しを10%増に維持したほか、コア調整済みEPSの伸びは従来の12%増から13%増に上方修正した。消費者がスナック菓子や飲料の価格上昇を吸収。

今後の株価見通し

好決算を受け、株価は反発。177.50ドル超えから買いを検討したい。