米ドル/円 週間予想レンジ:145.50147.50

メインストラテジー:レンジ取引

・頭が重くても基調は強い
・オーバーボート継続
・転換点の予想は困難

【図表1】米ドル/円(日足)
出所:筆者作成

アナリシス:

米ドル/円相場は先週続伸し、週足では大陽線を形成した。147.88円までの上昇があっただけに、オーバーボート(買われすぎ)の極みであっても当面強気の基調を維持できることを示唆している。いずれ相場の転換点がくるだろうが、タイミングの後ずれも覚悟しておきたい。

先々週の週足は「十字線」の形を示し、高値圏での波乱を暗示した。しかし、先週の大陽線が確認され、また高値更新があったからこそ、強気の基調が一段と延長され、今週さらなる高値トライがあっても自然の成り行きだとみている。

一方で、当局による強い介入示唆があって、投機筋も躊躇せざるを得ない状態となっており、当面は高値圏にて拮抗、レンジ変動の様子を深めるだろう。日銀政策の明白な修正なしでは、積極的に円を買う向きもなく、高値圏のレンジの形成を有力視している。

とはいえ、米ドル全体はかなり買われ過のぎの段階にあり、すでに終盤に差し掛かっている、という判断を維持したい。早期150円以上の高値を形成しない限り、年初来の上昇変動はそろそろ終焉の時期に差し掛かっていると思われる。

もっとも、米長期金利の上昇にともなう米ドル全体の切り返しとリンクした側面が大きかった上、中国の景気後退懸念や人民元安につられた円売りのほうが一段と盛んになった実情もあったが、ドル指数とかけ離れ、年初来ずっと買われてきた分、米ドル買い/円売りの限界に到達しているだろう。

反面、直近のサインとして、日足では9月1日は「強気リバーサル」を形成し、またその後8月29日が示した「弱きリバーサル」の否定、即ち高値更新があり、当面強気基調の維持を示唆した。安易な逆張りはできないが、レンジ取引の一環として位置付けを確認しておきたい。とはいえ、再度高値更新があっても許容範囲内であり、一旦148円台後半の打診があってもサプライズではないが、介入の可能性を強く意識しておきたい。

日銀のイールドカーブ・コントロール(YCC)の柔軟化自体は円売りの材料ではなかった。しかし、目先としては日本の事情が無視され、米ドルの頭打ちなしでは円が買われることはない。介入があれば、相場の大波乱を覚悟しなければならない。

豪ドル/円 週間予想レンジ:93.5096.50

メインストラテジー:押し目買い

・底固めを継続
・タイミングを測る段階
・上放れの公算

【図表2】豪ドル/円(日足)
出所:筆者作成

アナリシス:

豪ドル/円相場は再度横這いの状況を示した。先々週は続伸したものの、それを踏襲できず、モメンタムの弱さを示唆した。先週のコラムで解説した通り、先々週は95円関門の回復にはならず、なお保ち合いの一環と見なされたため、ある意味では想定範囲内の値動きだと思われる。

もっとも、8月第3週に再度反落があったため、一旦この前の上昇幅は帳消しとなった。そのため、その後の切り返しが重要であり、その切り返しの基調はなお維持され、上値志向も継続されるだろう。

その理由は、8月第2週の切り返しにより、陽線で大引けをしたことにある。同週の値幅こそ限定だったものの、底割れ回避という意味では大きな存在感を発揮し、これからの均衡状態を作り出したところで、本来続伸しやすい環境にあった。そのため、先々週の一旦95円関門のトライは、底割れ回避の蓋然性を強く示唆した。

8月最初の週は、一旦95.86円をトライしたものの、一転して大幅反落し、週足では「スパイクハイ」の大陰線を形成した。さらに、7月最終週の週足ではより値幅の大きい大陰線を形成したことから「インサイド」のサインが形成され、目先までの値幅を含めて同サインを形成中であるが、遅かれ早かれ上放れを果たすだろう。この意味合いでは、先週の軟調を過大解釈すべきではない。

6月高値の97.75円を起点とした反落は、あくまで調整子波の位置付けであると繰り返し強調してきた。日銀会合後の波乱は、一旦行き過ぎ(92円関門割れ)であった上、7月31日に一旦95.86円まで戻り、7月28日罫線の意味合いを証明したと解説していた。同日には典型的な「スパイクロー」のサインが点灯し、また大引け値をもって大幅切り返しを果たしたため、事実上の「フォールス・ブレイクアウト」、即ち安値トライ自体が「ダマシ」であったことを証明したため、調整子波の完成が想定でき、このままそのロジックを維持したい。

そのため、8月8日に再度「強気リバーサル」のサインが点灯し、また95円での関門直前までの上昇をもたらし、一段と底割れ回避を示唆しただけに、先週の保ち合いは、なお底固めの一環と見られる。ブレイク待ちをすべき局面だ。