インテル[INTC]決算:1株利益は0.13ドルで市場予想を上回る
インテルは、世界最大級のロジック半導体メーカーである。世界のPCおよびデータセンター市場向けにマイクロプロセッサーを設計および製造する。マイクロプロセッサーx86シリーズを開発した。
半導体進化を予測する「ムーアの法則」は創業者のひとりであるゴードン・ムーアによって提唱されたが、最近は製造プロセスの移行に遅れが生じている。サーバー向け事業がクラウドへの移行で恩恵を受ける一方で、PC向け市場の停滞から、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)、自動車など新分野へ進出してきた。アルテラ、モービルアイ、Habana Labsと積極的に合併を行い、PC向け以外の分野を強化している。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★収入・・・前年同期比15%減の129億ドル(市場予想は120.2億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.13ドル(市場予想は0.03ドルの赤字)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済み EPS、粗利率は全て予想を上回った。続く第3四半期売上高、調整済みEPSガイダンスレンジもともに予想を上回った。
今後の株価見通し
下値固めを想定。
アッヴィ[ABBV]決算:1株利益は2.91ドルで市場予想を上回る
アッヴィは、免疫学や腫瘍学分野に主軸を置く製薬会社である。
現在、主力製品であるヒュミラによる利益が全体の利益の過半を占める。2013年初頭にアボット・ラボラトリーズから分社化された。最近のアラガンの買収によって、審美および女性医学分野での新薬が追加された。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期比5%減の138.65億ドル(市場予想は135.24億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・2.91ドル(市場予想は2.79ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。ヒュミラ、イムブルビカの売上高も予想を上回った。
キャタピラー[CAT]決算:1株利益は5.67ドルで市場予想を上回る
キャタピラーは、重機(建設・鉱山機械)、パワー(エンジン・発電機)システム、機関車製造の一流企業である。重機製造の世界市場シェアは13%超(2021年)に及ぶ。
建設機械事業、鉱山機械事業、エネルギー・運輸事業、キャタピラーファイナンシャルサービス事業の4つの部門からなる。世界に約2,700の支店を展開し、160のディーラーによってグローバル・ネットワークが構築されている。キャタピラーファイナンシャルサービス事業部門は、ディーラー向けにホールセール・ファイナンス、顧客向けにも機械やエンジンのためのリテール・ファイナンスを提供し、製品販売の可能性を高めている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前年同期22%増の173.2億ドル(市場予想は163.9億ドル)
★1株当たり利益(調整後)・・・5.67ドル(市場予想は4.54ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。販売数量の増加と有利な価格設定が業績に貢献した。第2四半期に自社株買いと配当を通じて20億ドルを株主に還元したことも明らかにしている。同社の機械製品に対する需要は底堅く、世界的な経済活動減速への懸念を払拭した。キャタピラーは同社製の機械が世界各地域の建設、鉱業、エネルギー分野で重要な役割を果たしていることから、世界経済の指標と見なされている。
エンフェーズ・エナジー[ENPH]決算:1株利益は1.47ドルで市場予想を上回る
エンフェーズ・エナジーは、グローバルなエネルギー技術企業である。太陽光発電、蓄電、通信を1つのプラットフォーム上で管理するスマートで使いやすいソリューションを提供している。
同社のマイクロインバータ技術は、主に屋上の太陽光発電市場を担っており、完全に統合された太陽光発電プラス蓄電ソリューションを生み出している。地理的には、米国から収益の大半を得ている。
出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar,Inc.
第2四半期(4月-6月期)実績
★売上高・・・前四半期比34%増の7.11億ドル(市場予想は7.26億ドル)
★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・1.47ドル(市場予想は1.27ドル)
決算総括
4-6月期(第2四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは上回った。続く第3四半期売上高ガイダンスレンジは予想をかなり下回った。