茶道を始めました。サ道(サウナ道)ではありません、お茶の茶道です。始めましたと書きましたが、実は何年も前に一旦入門して、一、二回だけ出て、そのあと数年間ご無沙汰だったのですが、あるきっかけから一念発起、去年の正月から始めました。ですから始めましたとは実はもう一年半以上前のことになります。

隠していた訳ではないのですが、今に至るまで、お茶をしていることを口に出すことが憚られたのですが、作法がようやく少し身につき始めたように、その事実を口にするのもようやくちょっと違和感が薄れてきました。流派は遠州流です。大名の茶道です。お茶をやって何が変わるのか?たった数十分の単なる動作の連鎖を覚えるだけで、何の効用があるのか?そう思われる方もいらっしゃることでしょう。しかし、やってみないと分からないことって、案外多くあるものです。

茶道は、短いプロトコールかも知れませんが、その周りに多くの様々な文化、芸術、美術、教養を携える形になります。五七五という型があって、その枠組みの中に俳句という文化が創られます。五七五自体が俳句ではありません。茶道も似たところがあるでしょうか。あくまでも最小限のプロトコールの枠組みであり、人と人との対話や、幅広い空間と世界観への単なる入り口であるように思われます。まだ初心者中の初心者なので、今感じていることも、入り口のまた入り口なのでしょう。

お稽古の時間は40分程度。行きも帰りも車の中で仕事が出来るので、かなり短い時間に限定した、日々の通常からの離脱です。リセットするには効率的です!