先週末は日本で総選挙、そして来週はアメリカで大統領選並びに議会選挙です。どちらも選挙後に与野党拮抗したり、或いは選挙前から与野党拮抗の中での選挙です。そうするとどうしても、世間に迎合した政策に寄りがちになります。どの国でも世間の関心事項で一番高いのは経済ですから、何かしらの意味でお金をばら撒いて経済を刺激したり、或いはより直接的に懐を温かくする政策が採られがちになります。それらのコストはもちろんいつか誰かが返さなければいけないのですが、二日酔いのことを考えながらお酒を飲む人はいないし、皆、今に酔うのです。日本でもアメリカでも、結果どのような政治体制になろうとも、この方向は当面は変わらないでしょう。
そうするとどうなるか?お金、即ち流動性が増えれば、あたかもダムに入る水が増えれば湖面が全般に上昇するように、株式や不動産などのインフレ資産の値段が上がります。お金が増えて単位当たりのお金の価値が減るので、資産の名目価格が大きくなるとも云えます。だから、今日のようなブレは当然ありますが、日米の株価は当面は上がりやすいでしょう。何故日米か?それはヨーロッパや中国の今の状況を考えると、色々な意味で不安定で、それらには中々投資しにくいからです。
そして増えすぎるお金を背景に、通貨に対する不安もありますから、金(ゴールド)やビットコイン等の或る意味通貨から離れた存在にも一定のお金が流れ込んでいくでしょう。そんな状況でしょうか、今は。でもそれってなんか不安です。しかし不安な気持ちがある間は、バブルは弾けないものです。今日のように時にビビりながら、それでも尚マーケットに入っていくのかな。
さて来週はアメリカの選挙です。大注目しましょう!