豚インフルが大問題となっています。パンデミックと云う言葉を知ったのは最近だったのですが、こうもいきなり身近の問題になるとは思いもしませんでした。世界中で、様々な対応が必要となることでしょう。大事に至らないことを願います。
ところでこの豚インフル。私にとっては思い掛けない"恵み"をもたらしてくれました。
私は半年毎に海外機関投資家巡り(海外IR)をします。本決算と中間決算の直後にです。(当社の親会社であるマネックスグループ(株)は、)それなりに海外の株主も多いので、彼らに対する説明、並びに彼らの貴重な意見を聞くために、ずっと継続的に行っています。完全に判で押したように半年毎になったのは5年ほど前だったと思うのですが、少なくとも本決算後のゴールデン・ウィークは、私が覚える限りでは旧マネックス証券が上場して以来9年間、ずっと海外IRをしてきました。
欧州・米州と回ると、どうしても1週間半は掛かってしまうのですが、ゴールデン・ウィークを利用すれば日本での営業日をほとんどロストしないので、日々業務に対する影響が少ないからです(旧マネックス証券と日興ビーンズ証券の合併時だけ例外的に日程をずらしたかも知れません)。逆の云い方をすると、毎年ゴールデン・ウィークを放棄してきたのです。
それが今回、豚インフルでアラート・レベルがフェーズ4にも上がったので、海外に出掛けてから帰国できなくなってもいけないと考え、海外IRをキャンセル(延期)しました(替わりに電話対応などをします)。
従って、ゴールデン・ウィーク中、なんと、例えば「2日続けてぐーすか寝る」とかが出来るのです!う~ん、これは願ってみたこともない出来事です。天から降ってきたような。期待したこともないし。しかしちょっと嬉しいです。やはり駅前サウナ行って、ちょっとうるさい中で昼寝するのが最高ですかね。久し振りに運動などもしてみたいと思います。そして夜は豚しゃぶでも食べようかなと♪
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、その後代表執行役会長。2025年4月より会長(現任)。東京証券取引所の社外取締役を5年間務め、政府のガバナンス改革会議等に参加し、日本の資本市場の改善・改革に積極的に取り組んで来た。ヒューマン・ライツ・ウォッチの副会長を務め、現在は米国マスターカード・インコーポレイテッドの社外取締役。東京大学法学部卒業。