日本は呑気な国です。確か司馬遼太郎さんが何かの本で、加賀藩の性質を「加賀の居眠り」と表していたと思います。
江戸時代中の様々な動きにも殆ど反応しなかった。幕末ですらその流れに参加していくことはせず、江戸時代が終わり明治時代になって初めて、ひとつの時代が終わったことに気が付いた。加賀はずっと居眠りを続けた。しかしそれは結果を見ると決して悪いことではなく、江戸時代中に多大な富と文化を蓄積し、明治維新の動乱の中でもそれを失うことはなかった。
そんな荒筋ではなかったでしょうか。もしかしたら地域も作家も論旨も、全て間違えて憶えているかも知れませんが、その際は何卒御容赦下さい。
この「居眠り」グセ、加賀に限らず日本全体のクセではないでしょうか?100年に一度の経済危機(因みに私は必ずしもそうは思っていませんが)と云われている時に、世界的重要会議で居眠りする日本代表。国の一大事にまるで居眠りをしているかのように無用なやりとりを続ける(ように見える)永田町。
しかしこの現象は「先生」方だけではなく、東証株価がバブル崩壊後の安値を更新しているにも拘わらず、国全体の緊張感が低いように思えます。テレビを見ると、そう感じます。
これはしかし悪いことなのか?傷は時間が経過しないと治らないので、治るまでは鈍感にしている知恵かも知れません-加賀の居眠りのような。いや、それはやはり買い被りでしょう。
ウェイク・アップ・ジャパン!このままではいけません。少なくとも私たちは、大きく目を見開いて、最大限耳を澄まして、きちんと行動していこうと思います。