金融市場が混乱しています。この週末のアメリカでの動きは、今までの常識の域を逸脱するものでした。その展開の速さ、大きさ、意外さ。全てに於いて、今迄とは違う、新しい領域での話のように思えます。
週末の間、特に昨日は、様々な情報収集を行いました。未だ未だ私が知らないこと、見えてないこと、誤解していることも、多くあるでしょう。いずれ全ては明らかにされていきます。

今回のことは、初めてのことが多かったのですが、一方でそれを観察し、必要な対応を取る側に於いては、動揺は少なかったように感じます。少なくとも私の中では、動揺は全くと云っていいほどありませんでした。直接の当事者でないから当然と云ってしまえばそれまでですが、いい意味でも悪い意味でも、金融に関しては様々な多くの経験を積んできたのでしょう。動揺するよりも、次に何をすべきかとか、何を考えるべきかが気になります。

翻って考えるに、私たちが個人投資家の皆様に対して出来ることは、そう云う考え方のフレームワークをもっともっと提供していくことではないかと、強く感じます。この時代に何を知らなければいけないか、何を理解しなければいけないか、どうやって資産を防衛していくか。それらのことを更に真剣に考え、分かり易く、多くの方々に説明していく努力をしていきたいと思います。
ところで、今一番の興味は、アメリカの公的資金の投入に関する方針です。公的資金を投入する・しないを分かつものは何なのか。これが見えにくい。しかし極めて重要な問題です。近々、このことについても書きたいと思います。