【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 52,786.07 ▼628.18 (9/8)
NASDAQ: 26,421.41 ▼85.58 (9/8)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って下落しました。中東情勢をめぐり、サウジアラビアのエネルギー関連施設がフーシ派の攻撃を受けたことや、イランの主要な原油輸出拠点のカーグ島で爆発音がきこえたと報じられたことで情勢悪化の懸念が広がり原油価格が上昇しました。
ダウ平均は303ドル安の53,110ドルでこの日の取引を開始しました。寄付きがこの日の高値となり、その後、下落幅を拡大しました。日本時間23時29分に692ドル安の52,721ドルでこの日の安値をつけました。以降はやや反発する場面もありましたが概ね横ばい圏での推移が続き最終的に628ドル安の52,786ドルでこの日の取引を終え、続落しました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は85ポイント安の26,421ポイント、S&P500株価指数は45ポイント安の7,673ポイントでいずれも続落となりました。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち3業種が上昇、8業種が下落となりました。エネルギーが1.0%高、公益事業が0.9%高、不動産が0.1%未満の上昇となりました。一方で、ヘルスケアが2.6%安、金融が1.4%安、素材が0.9%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中5銘柄が上昇しました。キャタピラー[CAT]が1.1%高、ユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が0.9%高、シェブロン[CVX]が0.6%高となりました。一方で25銘柄が下落し、アムジェン[AMGN]が10.1%安、セールスフォース[CRM]が3.9%安、ホームデポ[HD]、シャーウィンウィリアムズ[SHW]がいずれも2.3%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、半導体のクアルコム[QCOM]はデータセンター向け半導体の顧客としてアマゾン・ドットコム[AMZN]との契約を発表しました。アマゾンには最大40億ドル相当のクアルコムの株を取得する権利が付与されます。クアルコム株は3.2%高となりました。また、光ファイバー、ケーブルなどを製造するコーニング[GLW]は通信のベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]とのブロードバンド拡大、次世代AIインフラ関連での長期供給で合意し、7.6%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.01%高い4.79%となりました。9日朝のドル円相場は154円前後で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
中東情勢悪化懸念から米国市場は主要3指数揃って下落しました。中東では、サウジアラビアやイランでのエネルギー関連施設への攻撃が報じられたことで原油相場が上昇しました。また、CPIなどの重要なインフレ指標の発表を控えて国債利回りは上昇しました。カナダは8日、米国に対する報復関税を発動したほか、EUとの関係強化も報じられており、米国との対立が一層激化することが懸念されます。
夜間の日経平均先物は170円安の65,040円で取引を終えており、本日の日本市場はあまり大きな動きが起きにくいスタートが見込まれます。米国市場は下落したものの、既に日本市場は昨日大きく下げており、本日の下値余地は大きくないものとみられます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
