【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 48,185.80 △275.88 (4/9)
NASDAQ: 22,822.42 △187.42 (4/9)
1.概況
米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。日本時間8日に米国・イラン間で停戦合意が発表されたものの、イスラエルとレバノンの間では戦闘が続いていることが報じられました。再び中東情勢への懸念が生じた中で、イスラエルがレバノンとの和平協議を始めると伝わったことが投資家心理の改善につながりました。
ダウ平均は69ドル高の47,840ドルで取引を開始しました。取引開始直後の日本時間22時31分に219ドル安の47,690ドルまで下落し、この日の安値をつけました。その後、上昇に転じ日本時間2時49分に414ドル高の48,323ドルまで上昇し、この日の高値をつけました。その後はほぼ横ばいで推移し、275ドル高の48,185ドルで取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は187ポイント高の22,822ポイント、S&P500株価指数は41ポイント高の6,824ポイントで、いずれも7日続伸となりました。小型株で構成されるラッセル2000は15ポイント高の2,636ポイントで同じく7日続伸しました。
2.経済指標等
米国の2025年10月-12月の実質GDPは前年比0.5%増(市場予想0.5%増)となりました。また、新規失業保険申請件数は219千件(市場予想211千件)となりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇しました。一般消費財・サービスが2.5%高となりました。資本財・サービスが1.0%高、コミュニケーション・サービスが0.9%高で続きました。一方で、エネルギーが1.2%安、ヘルスケアが0.2%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中21銘柄が上昇しました。株主宛て書簡で人工知能(AI)向けクラウドサービスや自社開発半導体の売上高の成長が加速していることが明らかになったアマゾン・ドットコム[AMZN]が5.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ナイキ[NKE]とキャタピラー[CAT]が2.0%高で続きました。一方で、9銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が2.9%安、アイビーエム[IBM]が1.9%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、クラウドサービスを提供するコアウィーブ[CRWV]がメタ・プラットフォームズ[META]との大型契約を発表し、3.5%高となりました。また、半導体のマーベル・テクノロジー[MRVL]はアナリストの投資判断引き上げを受け、4.8%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.02%低い4.27%となりました。10日朝のドル円は159円前後で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国市場は主要3指数が揃って上昇しました。イランをめぐり停戦合意が履行されないとの懸念が高まっていましたが、レバノンとイスラエルの直接交渉の報道で、懸念がやや後退しました。しかし、依然として注視が必要な状況です。夜間の日経平均先物は390円高の56,700円で取引を終えており、本日の日本市場も買いが優勢でのスタートが見込まれます。ただ、本日日本時間の21時30分には米国で3月の消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、大きな動きは起きにくい可能性もあります。国内での個別の材料には、昨日決算を発表したファーストリテイリング(9983)などの動向に注目が集まります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
