【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 50,285.66 △276.31 (5/21)
NASDAQ: 26,293.10 △22.74 (5/21)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って続伸しました。中東情勢をめぐってイラン側が米国の提示案に対する回答を作成している旨が報じられたほか、米国のルビオ国務長官もよい兆しがある旨の発言をしており楽観的な見方が広がりました。しかし、イラン国外へのウランの搬出をめぐっては対立が報じられるなど引き続き注視が必要です。
ダウ平均は25ドル安の49,983ドルで取引を開始しました。寄付き直後に下落し日本時間22時37分に311ドル安の49,697ドルでこの日の安値をつけました。その後は下げ渋って49,900ドル台を回復し、しばらくはもみ合いで推移しました。日本時間2時過ぎから買いが強まり急伸すると、3時台にかけて上げ幅を拡大し、日本時間3時29分に372ドル高の50,381ドルでこの日の高値をつけました。以降は横ばい圏で推移し最終的には276ドル高の50,285ドルで取引を終え,最高値を更新しました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は22ポイント高の26,293ポイント、S&P500株価指数は12ポイント高の7,445ポイントでいずれも続伸しました。小型株で構成されるラッセル2000は26ポイント高の2,843ポイントで同じく続伸しました。
2.経済指標等
米国の5月10日週の新規失業保険申請件数が発表され、市場予想21万1000件に対し、20万9000件となりました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇しました。公益事業が1.0%高となりました。一般消費財・サービスが0.8%高で続き、素材が0.7%高となりました。一方で、生活必需品が1.6%安、エネルギーが1.0%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中19銘柄が上昇しました。トランプ政権が量子コンピューティング向け半導体を製造するファウンドリー建設に向けて10億ドル出資することとなったアイビーエム[IBM]が12.4%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。シスコシステムズ[CSCO]が3.4%高で続き、ハネウェル・インターナショナル[HON]が3.0%高となりました。一方で、11銘柄が下落し、21日に決算を発表したウォルマート[WMT]は2-4月の売上高は7%増の1777億5100万ドルとなり足元の業績は堅調だったものの、2027年1月期の売上高増加予想を据え置いたことやCFOが現四半期の売上については税還付金の効果が薄れる可能性を示したことで7.3%安となりました。セールスフォース[CRM]は2.1%安で続きました。
ダウ平均構成銘柄以外では、イーライ・リリー[LLY]は同社が開発中の次世代肥満症治療の注射薬「レタトルチド」をめぐる治験結果が好調となり2.2%高となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.01%低い4.57%となりました。22日朝のドル円は159円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国主要3指数は揃って続伸し、ダウ平均は最高値を更新しました。イラン情勢をめぐる和平への期待からの上昇となりました。夜間の日経平均先物は570円高の62,110円で取引を終えており、本日の日本市場は米国市場の上昇の流れも引継ぎ、買いが優勢でのスタートが見込まれます。また、日本市場の寄付き前には全国CPIが発表されるため、今後の利上げ見通しにも影響を与える可能性があります。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
