東京市場まとめ

1.概況

日経平均は1,318円安の52,054円と大幅続落で取引を開始しました。中東情勢の長期化懸念などから、リスク資産の売りが続いており序盤に大きく下げ幅を拡大した日経平均は、9時13分に2,806円安の50,566円をつけ、取引時間中として約3ヶ月ぶりの安値を更新しました。その後も安値圏で推移し、2,436円安の50,936円で前引けとなりました。

後場は持ち直したものの、様子見ムードが広がり、上値の重い展開となりました。51,600円付近で一進一退に推移した日経平均は、最終的に1,487円安の51,885円で3日続落となりました。

TOPIXは107ポイント安の3,542ポイント、新興市場では東証グロース250指数が24ポイント安の709ポイントで、両指数は反落しました。

2.個別銘柄等

ソフトバンクグループ(9984)は6.4%安の3,692円をつけ、5営業日ぶりに反落しました。前週末の米国市場では米長期金利が4.43%まで上昇したことなどを背景に、同社傘下の英アーム・ホールディングス[ARM]が6.9%安となり、同社の運用収益の下振れを警戒した売りが出ました。

INPEX(1605)は一時1.1%高の4,955円をつけ、株式分割考慮後の上場来高値を更新しました。中東情勢の緊迫化を背景とした原油高を受けて、原油関連収益の拡大を期待した買いが入りました。もっとも、高値更新以降は伸び悩み、終値では0.2%安の4,892円で取引を終えました。

ニトリホールディングス(9843)は3.7%安の2,543円をつけ、反落しました。ドル円が1ドル160円台まで円安が進行したことで、円安が同社の仕入れコスト増につながることを嫌気した売りが出ました。

アルミ電化コンデンサなどを手掛ける日本ケミコン(6997)は1.0%高の1,469円をつけ、反発しました。27日、2029年3月期までの中期経営計画を発表し、最終年度には営業利益率を8%以上としたほか、ROE(自己資本利益率)は13%以上といった目標を掲げ、これらを評価した買いが入りました。

自社開発のAI自動分析システムを活用し、化粧品などを販売するAiロボティクス(247A)は3.8%高の1,350円をつけ、続伸となりました。27日、化粧品など美容関連製品を手掛けるBJCの買収を発表し、事業拡大を期待した買いが優勢となりました。

VIEW POINT: 明日への視点

先週末の米国市場では主要3指数が揃って続落し、週明けの日本市場でも依然として不透明な中東情勢が嫌気され売りが優勢となりました。日経平均は後場に下げ渋ったものの、やはり中東情勢の進展が見られない以上、様子見ムードの展開が続きそうです。

明日の材料には、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁の講演が予定されているほか、国内では3月の東京都区部消費者物価指数(CPI)や2月の鉱工業生産指数の発表が予定されています。また、年度末とあって売買需給が変動しやすく、ボラティリティーの高い展開に注意が必要でしょう。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)