東京市場まとめ

1.概況

日経平均は164円高の59,880円と続伸して取引を開始しました。24日の米国市場では、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が18連騰となった流れを引き継ぎ、日経平均は中盤から上げ幅を拡大しました。前引けは868円高の60,584円で大台の6万円を超えました。

後場も序盤から上げ幅を拡大し、13時37分には1,187円高の60,903円をつけ、この日の高値を更新しました。その後は利益確定の売りに押され、上げ幅を縮小し最終的には821円高の60,537円と終値ベースで初の6万円を超えて取引を終えました。

TOPIXは18ポイント高の3,735ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が5ポイント安の762ポイントで4日続落となりました。

2.個別銘柄等

ファナック(6954)はストップ高水準となる16.0%高の7,256円をつけ、年初来高値を更新しました。2027年3月期(今期)の営業利益が前期比15%増の2122億円になる見込みと発表しました。市場予想を上回ったほか、最大500億円の自社株買いを実施するとも発表し、これらを好感した買いが殺到しました。

中外製薬(4519)は15.8%安の7,445円をつけ、大幅続落となりました。24日、2026年12月期の第1四半期決算は、純利益が前年同期比19%増の1154億円であったと発表しました。市場予想を上回ったものの、目前の材料出尽くし感もあって売りが優勢となりました。

キーエンス(6861)はストップ高水準となる15.8%高の73,180円をつけ、大幅反発となりました。24日、取締役会の決議において自社株買いを実施できるよう定款を変更すると発表し、先行きにおける株主還元を期待した買いが集まりました。6月12日開催予定の定時株主総会にて定款変更を諮(はか)るとしています。

空気圧制御機器メーカーであるSMC(6273)は7.1%高の75,480円をつけ、大幅続伸となりました。27日、ロイター通信がアクティビスト(物言う株主)として知られる英投資ファンドのパリサー・キャピタルが「SMCにかなり(significant)の投資をした」と報じました。同社に自社株買いを提案したと伝わっており、株主還元の強化につながるとの思惑が買いを呼びました。

酒造会社の梅乃宿酒造(559A)は一時ストップ高水準となる28.6%高の1,350円をつけ、大幅高となりました。24日に東証スタンダード史上に新規上場した同社は、上場して間もないこともあり、個人投資家を中心に物色があったとされています。

VIEW POINT: 明日への視点

日経平均は終値で初の6万円超えとなる、821円高の60,537円で大引けとなりました。半導体関連銘柄のモメンタムが強く、上昇をけん引しています。

明日に向けて、内外の主力株における決算発表が注目されます。大引け後には、アドバンテスト(6857)、アステラス製薬(4503)、日立製作所(6501)、日東電工(6988)の決算発表が予定されています。また、米国では、ベライゾン・コミュニケーションズ[VZ]の決算発表が予定されています。また、明日は日銀の金融政策決定会合の結果が公表される予定です。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)