【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 47,501.55 ▼453.19 (3/6)
NASDAQ: 22,387.68 ▼361.31 (3/6)
1.概況
6日の米国市場は主要3指数が揃って続落しました。同日に発表された米雇用統計が市場予想以上に悪化を示す内容であったほか、継続する中東情勢の緊迫感が投資家心理の重荷となりました。
ダウ平均は320ドル安の47,634ドルと前日比続落で取引を開始しました。寄り付きで大きく下げ幅を拡大し、日本時間の23時56分には945ドル安の47,009ドルまで下げ、この日の安値をつけました。その後は持ち直し、引けにかけてまで徐々に下げ幅を縮小しました。最終的には453ドル安の47,501ドルで続落となりました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は361ポイント安の22,387ポイント、S&P500株価指数は90ポイント安の6,740ポイント、小型株で構成されるラッセル2000は60ポイント安の2,525ポイントとなり、3指数も同様に続落しました。
2.経済指標等
2月の米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比92千人減と市場予想(60千人増)に反してマイナスとなりました。また失業率は4.4%と前月から横ばいを想定していた市場予想(4.3%)を0.1%ポイント上回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち2業種が上昇しました。生活必需品0.3%高となり、エネルギーが0.1%高となりました。一方で9業種が下落し、中でも一般消費財・サービスが2.0%安でセクターの下落率トップとなりました。そのほか、素材が1.9%安、情報技術が1.8%安、金融が1.4%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中9銘柄が上昇しました。ボーイング[BA]が4.1%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。トランプ米大統領の訪中を控え、中国から同社の737マックス機500機受注にむけて交渉中であるといった報道が材料視されました。またアイビーエム[IBM]やアムジェン[AMGN]が1%未満の上昇となりました。一方で、21銘柄が下落し、中でもキャタピラー[CAT]は3.6%安、エヌビディア[NVDA]が3.0%安と下げが目立ちました。
ダウ平均構成銘柄以外では、防衛関連のロッキード・マーチン[LMT]が2.6%高、RTX[RTX]が2.9%高となりました。一方で、半導体関連は軟調な銘柄が多く、半導体製造装置のラム・リサーチ[LRCX]が7.2%安、マイクロン・テクノロジー[MU]が6.7%安、インテル[INTC]が5.5%安となりました。また主要な半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.9%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は、前日比0.01%高い4.14%となりました。9日朝のドル円は158円台前半で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
先週6日の米国市場は引き続き投資家心理を下押しする中東情勢の緊迫化に加え、米国の雇用情勢悪化が売りに拍車をかけました。これらを受けて、CME日経平均先物は54,000円程まで下げており、週明けの日本市場では大きく売られてのスタートが見込まれます。日中の材料には1月分の毎月勤労統計調査の発表のほか、同月の経常収支が発表される予定です。また、今週は米国の物価指標の発表が注目されており、11日には2月の消費者物価指数、13日に1月のPCE価格指数が発表される予定です。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
