【米国株式市場】ニューヨーク市場
NYダウ: 50,848.75 △929.97 (6/11)
NASDAQ: 25,809.66 △640.16 (6/11)
1.概況
米国市場は主要3指数揃って上昇しました。トランプ米大統領がイランに対する軍事攻撃を中止したほか、和平合意が近いとSNSに投稿したことで原油価格は大幅に下落し株式市場では買いが集まりました。
ダウ平均は53ドル高の49,972ドルで取引を開始しました。寄付きがこの日の安値となり、その後は上昇を続け、日本時間4時43分に1,050ドル高の50,968ドルでこの日の高値をつけたのち、929ドル高の50,848ドルと高値圏で取引を終えました。
ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は640ポイント高の25,809ポイント、S&P500株価指数は127ポイント高の7,394ポイントでいずれも反発しました。小型株で構成されるラッセル2000は85ポイント高の2,921ポイントとこちらも反発しました。
2.経済指標等
米国で5月の生産者物価指数(PPI)が発表され、前年比6.5%上昇と市場予想(6.4%)を上回り、前月比でも1.1%上昇と市場予想(0.7%)を上回りました。食品・エネルギーを除くコアは4.9%上昇となり市場予想(5.4%)を下回りました。前月比は0.4%上昇となり市場予想(0.5%)を下回りました。
3.業種別動向
S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち8業種が上昇しました。素材、資本財・サービスが3.3%高、情報技術が2.9%高となりました。一方、原油価格の大幅下落をうけてエネルギーが2.1%安、生活必需品が0.5%安となりました。
4.個別銘柄動向
ダウ平均構成銘柄は30銘柄中20銘柄が上昇しました。ハネウェル・インターナショナル[HON]が6.4%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。ボーイング[BA]が6.0%高で続き、キャタピラー[CAT]が4.8%高となりました。一方で10銘柄が下落し、セールスフォース[CRM]が2.4%安、シェブロン[CVX]が2.1%安となりました。
ダウ平均構成銘柄以外では、インテル[INTC]がCPU売り上げ見通しを理由にアナリストが投資判断を引き上げたことで9.3%高となりました。また、オラクル[ORCL]は2026年3-5月期決算とあわせて2027年5月期通期に追加の資金調達をすることを発表したことで、人工知能(AI)関連の投資拡大による財務面の悪化や回収の不透明の道筋への懸念から8.5%安となりました。
5.為替・金利等
長期金利は前日比0.09%低い4.46%となりました。12日朝のドル円は160円近辺で推移しています。
VIEW POINT: 今日の視点
米国主要3指数は揃って上昇しました。トランプ米大統領が中東情勢をめぐる和平合意が近づいているとの見解を示したことで買いが集まり、半導体銘柄でも買い戻しが進んだことでフィラデルフィア半導体株指数は8%近い上昇となりました。また、生産者物価指数(PPI)は前年同月比で3年半ぶりの大幅な伸びとなり引き続きインフレ圧力が強まっていることが示唆されました。ECB(欧州中央銀行)は2023年9月以来2年9ヶ月ぶりとなる0.25%の利上げを発表しました。
夜間の日経平均先物は2,060円高の66,540円で取引を終えており、米国市場の上昇の流れを引き継ぎ本日の日本市場は買いが優勢でのスタートが見込まれます。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 荒谷 義孝)
