ケイデンス・デザイン・システムズ[CDNS]、2026年通期は11-13%増収の予想
2025年10-12月期決算
集積回路や電子機器の設計を自動化するEDAツールの開発会社、ケイデンス・デザイン・システムズ[CDNS]が発表した2025年10-12月期決算は、売上高が前年同期比6%増の14億4000万ドル、純利益が14%増の3億8800万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株あたり利益)は1.99ドルで、LSEG(ロンドン証券取引所)がまとめた市場予想の1.913ドルを4.0%上回っています。
人工知能(AI)コンピューティングに使う新たなチップ開発への需要が高まる中、EDAツールの開発会社として業績を伸ばしています。顧客にはエヌビディア[NVDA]やアップル[AAPL]、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング[TSM]が名を連ねており、AI半導体投資の活発化の恩恵を受けています。
2025年10-12月期決算は、売上高が着実に伸びた一方で研究開発費が19%増の4億6500万ドルにかさみ、営業利益は1%増の4億6300万ドルにとどまりました。ただ、その他収益の拡大により純利益の利幅は広がりました。
地域別の売上比率は、米州が前年同期の49%から47%へ、中国が13%から12%へ、欧州・中東・アフリカが15%から14%へ低下しました。一方、日本が6%から7%へ、その他アジアが17%から20%に上昇しています。
アニルード・デブガン最高経営責任者(CEO)は、製品ポートフォリオへの顧客需要が強い点を挙げ、「当社はAI時代の巨大な機会を捉えるための絶好のポジションにある」とコメントしています。
2025年通期決算と2026年の見通し
2025年12月通期決算は売上高が前年比14%増の52億9700万ドル、純利益が5%増の11億900万ドルです。営業利益率の低下などを受け、最終利益は伸び悩みました。一方、非GAAPでは営業利益率が44.6%と前年の42.5%から改善し、非GAAPベースの純利益は19%増の19億5200万ドルに達しています。
決算発表時のガイダンスでは2026年12月期の売上高を59億-60億ドルと予想し、前年比で11-13%増えるとしています。営業利益率が31.75-32.75%(2025年実績は32.2%)、非GAAPのEPSが8.05-8.15ドル(同7.14ドル)の範囲に入るとの見通しを示しています。
パロ・アルト・ネットワークス[PANW]、大型M&Aを相次ぎ敢行
2025年11-2026年1月期決算
サイバーセキュリティーのパロ・アルト・ネットワークス[PANW]が発表した2025年11-2026年1月期決算は、売上高が前年同期比15%増の25億9400万ドル、純利益が62%増の4億3200万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株あたり利益)は1.03ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.9417ドルを9.4%上回っています。
主力の継続課金サービスとサポート部門が堅調で、同部門の売上高は13%増の20億8000万ドルに達しました。売上原価と営業費用も適切に抑制し、営業利益は65%増の3億9700万ドルに上っています。営業効率の改善が顕著で、非GAAPベースの営業利益率は30.3%と前年同期の28.4%から上昇しています。
2026年2-5月期の見通し
決算発表時のガイダンスでは、2026年2-5月期の売上高を29億4100万-29億4500万ドルと予想し、前年同期比で28-29%増えるとしています。非GAAPベースのEPSは0.78-0.80ドルの見通しで、LSEGの市場予想である0.922ドルを大きく下回りました。
パロ・アルト・ネットワークスはこのところM&A(企業合併・買収)を加速させています。2026年2月上旬には、データの可視化・保護機能を提供するクロノスフィアの買収を完了。中旬にはサイバーセキュリティー大手のサイバーアーク[CYBR]を買収したと明らかにしています。
アリスタネットワークス[ANET]、売上高と純利益が過去最高
2025年10-12月期決算
ネットワーク・ソリューションを提供するアリスタネットワークス[ANET]が発表した2025年10-12月期決算は、売上高が前年同期比29%増の24億8800万ドル、純利益が19%増の9億5600万ドルとなりました。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株あたり利益)は0.82ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.7568ドルを8.4%上回っています。
人工知能(AI)ネットワークに加え、企業・団体がビルやビル群をまとめた一定地域内に構築するキャンパスネットワーク事業も好調で、ハードウエアの出荷数を伸ばしています。製品事業では売上原価が33%増の8億5300万ドルに膨らみ、全体の粗利益率は前年同期の63.8%から62.9%に低下しましたが、営業費用の抑制で2割弱の最終増益を確保しました。売上高と純利益は四半期ベースの過去最高を更新しています。
2025年12月通期決算と2026年の見通し
2025年12月通期決算は、売上高が前年比29%増の90億600万ドル、純利益が23%増の35億1100万ドルです。AIネットワーク用やデータセンター用の製品を強化した効果が業績に表れたとみられます。
決算発表時のガイダンスでは、2026年1-3月期の売上高を約26億ドルと予想し、前年同期実績の20億500万ドルに比べて30%増えるとの見通しを示しました。一方、非GAAPの粗利益率が62-63%と前年同期の64.1%からやや低下し、非GAAPの営業利益率についても46%にとどまり、前年同期実績の47.8%から小幅に悪化すると予想しています。
2026年12月通期の売上高については、前年比で25%増えると予想し、従来の20%増という予想を上方修正しました。この増加率に基づく売上高は112億5000万ドルとなる計算です。やはりけん引役はAI関連で、会社側はAIネットワーク事業の売上高が32億5000万ドルに達するとの見通しを示しています。
アプライド・マテリアルズ[AMAT]、2026年2-5月期のEPS改善を予想
2025年11月-2026年1月期決算
半導体装置のアプライド・マテリアルズ[AMAT]が発表した2025年11月-2026年1月期決算は、売上高が前年同期比2%減の70億1200万ドル、純利益が71%増の20億2600万ドルでした。非GAAP(米国会計基準)ベースのEPS(1株あたり利益)は2.38ドルで、LSEGがまとめた市場予想の2.204ドルを8.0%上回っています。
製造装置を含む半導体システム部門が苦戦し、売上高が8%減の51億4100万ドル、営業利益が24%減の14億2700万ドルに落ち込みました。特にファウンドリー・ロジック半導体向けビジネスの売上比率が低下しています。
一方、製造装置の最適化や生産性の向上を図るグローバルサービス部門は売上高が15%増の15億5900万ドル、営業利益が30%増の4億3800万ドルと好調です。ディスプレーの製造装置などを含むその他部門は売上高が44%増の3億1200万ドルに伸びましたが、営業損失が3400万ドルと前年同期の3300万ドルから小幅ながら増えています。
2026年2-5月期の見通し
決算発表時のガイダンスでは、2026年2-5月期の売上高を71億5000万-81億5000万ドルと予想しています。前年同期の実績は71億ドルで、増加率は1-15%の範囲です。非GAAPのEPSの予想範囲は2.44-2.84ドルで、前年同期の2.39ドルから改善すると見込んでいます。
ハウメット・エアロスペース[HWM]、エンジン部品が牽引
2025年10-12月期決算
エンジン部品などの開発と製造を手掛けるハウメット・エアロスペース[HWM]が発表した2025年10-12月期決算は、売上高が前年同期比15%増の21億6800万ドル、純利益が18%増の3億7200万ドルでした。調整後EPS(1株あたり利益)は1.05ドルで、LSEGがまとめた市場予想の0.966ドルを8.7%上回っています。
主力のエンジン部門の売上高が20%増の11億6300万ドル、調整後EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)が31%増の3億9600万ドルとなり、全体を押し上げました。宇宙の商業利用や国防をはじめ、電力需要の増大を背景にガスタービン向けが好調でした。
工業用ファスナー(留め具)部門は売上高が21%増の4億5400万ドル、調整後EBITDAが25%増の1億3900万ドルです。輸送セクターからの需要が低調でしたが、宇宙の商業利用関連の需要が拡大し、2割超の増収増益を確保しています。
構造部品部門は売上高が4%増の2億8700万ドル、調整後EBITDAが24%増の6300万ドルです。国防セクターの成長で、粗利益率も改善しています。鍛造ホイール部門は売上高が9%増の2億6400万ドル、調整後EBITDAが20%増の7900万ドルでした。出荷量は減少しましたが、コストの顧客転嫁で調整後EBITDAマージンが上昇しています。
2025年12月通期決算と2026年の見通し
2025年12月通期決算は、売上高が前年比11%増の82億5200万ドル、純利益が31%増の15億800万ドルです。好調なエンジン部門が牽引役となりました。
決算発表時のガイダンスでは、2026年1-3月期の売上高を22億2500万-22億4500万ドル(中間値で前年同期比15%増)、調整後EBITDA を6億8000万-6億9000万ドル(同22%増)と予想しています。2026年12月通期については売上高が90億-92億ドル(中間値で前年比10%増)、調整後EBITDA が27億1000万-28億1000万ドル(同10%増)に上るとの見方を示しています。
