東京市場まとめ
1.概況
日経平均は328円高の57,472円と続伸して寄付きました。前日の米国市場では、ハイテク株を中心に買いが入り、日本市場も半導体関連銘柄などが好調なスタートとなりました。序盤は一進一退に推移し、前場中ごろにかけて上げ幅を拡大しました。一時、終値ベースの最高値である57,650円を上回る場面がありましたが、その後は伸び悩み、454円高の57,598円で前引けとなりました。
後場も底堅い値動きとなりました。13時21分には565円高の57,709円をつけ、この日の高値を更新しました。その後は高値圏とあって利益確定の売りが出たことで、上げ幅を縮小し最終的には323円高の57,467円で大引けとなりました。
TOPIXは44ポイント高の3,852ポイント、新興市場では東証グロース250指数が1ポイント高の760ポイントでいずれも続伸となりました。
2.個別銘柄等
アドバンテスト(6857)は3.6%安の25,995円をつけ大幅反落となりました。ランサムウェア(身代金要求型ウイルス)を伴う事象が発生したと発表し、これによる情報流出リスクへの警戒感が売りを呼びました。同ランサムウェアは、同社のネットワーク内の一部システムに影響を及ぼした可能性があるとされています。
日本製鋼所(5631)は9.2%高の9,904円をつけ大幅続伸となりました。日米両政府が第一弾を発表した対米投融資について、19日、NHKが「第2弾の選定作業で、次世代型の原子炉の建設などをめぐって具体的な検討が進められていることがわかった」と報じました。これを受けて原発部材を手掛ける同社に買いが入りました。
東海旅客鉄道(9022)は一時4.0%高の4,830円をつけ昨年来高値を更新しました。18日、外資系証券が同社の投資判断を3段階評価で真ん中の「ニュートラル」から最上位の「オーバーウエート」へ、目標株価を従来の4,400円から5,300円に上方修正し、これを材料視した買いが入りました。
ブックオフグループホールディングス(9278)はストップ高水準となる23.5%高の2,100円と大幅高となりました。18日、伊藤忠商事(8001)と資本業務提携すると発表し、同社の収益機会の拡大を期待した買いが殺到しました。提携により、伊藤忠傘下のファミリーマートの店舗網を活用して中古品の仕入れ強化や海外事業の推進などで協力するとされています。
ワークマン(7564)は一時4.5%高の7,480円をつけ昨年来高値を更新しました。18日、国内証券が同社の目標株価を従来の6,600円から8,300円に引き上げ、これを材料視した買いが入りました。なお、投資判断は3段階で最上位の「1(アウトパフォーム)」で据え置かれています。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は323円高で続伸となりました。もっとも、高値圏とあって大引けにかけては利益確定の売りが出たことで上げ幅を縮小しました。
明日に向けては、FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーである米アトランタ連銀総裁とボウマンFRB副議長(銀行監督担当)が「Banking Outlook Conference」で、シカゴ連銀総裁が金融危機に関するカンファレンスで挨拶を予定しており、先行きの金融政策に関する発言が注目されます。前日には前回のFOMC議事要旨が公表され、利上げを指摘するメンバーも一部いたことが明らかになりました。当局者が足元の経済・金融環境をどのように評価するか、市場は慎重に見極める構えです。
そのほかには米国でウォルマート[WMT]が決算発表、国内では1月の全国CPI(消費者物価指数)の発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
