株価の下落が続いた場合、どの水準で下げ止まるか

2月8日の衆議院選挙の結果、自民党が圧勝し、最初の営業日であった2月9日は窓をあけて上昇して始まりました。その後、株価水準の切り上げが続きました。また、2月12日の取引時間中には58,015円をつける場面がありましたが、その後維持できずに上ヒゲ陰線が形成されると、2月13日から2月17日まで下落が続いていました。

今後気になるのは、株価の下落が続くのか、続いた場合はどの水準で下げ止まるのかでしょう。2月9日に窓をあけて大幅高となったことにより、1本目のトレンドラインとは異なる2本目のトレンドライン(サポートライン)が発生しています。

【図表】日経平均株価(日足)
出所:i-chartより株式会社インベストラスト作成
※移動平均線の期間は5日(グレー線)、25日(赤線)、75日(青線)で設定
※出来高はプライム市場
※モメンタムの期間は10日(青線)で設定し、モメンタムの3日移動平均線(赤線)も表示

具体的には、2025年10月31日の終値と2026年1月14日の終値を結んで延長したトレンドラインです。このトレンドラインがサポートになる理由は、2026年2月9日に窓をあけて上昇したとき、このトレンドラインを一気に上回って株価水準が切り上がっており、その後上回った状態が続いているからです。

このように、高値と高値を結んだ延長線を一気に上回って維持した場合、突破したトレンドラインが、反落時のサポートになるというのがテクニカル分析の考え方です。この考え方は、2025年5月13日の終値と同8月18日の終値を結んで延長した線を上回った時の考え方と同じで、株価水準が一段切り上がった時に発生するものと考えることができます。

新たなトレンドラインがサポートになるのかに注目

そこで気になるのは、2本目のトレンドラインがサポートになるかどうかです。実際、2月17日時点の株価は、5日移動平均線を下回り、水準も切り下がってきていますが、今後、この新しいトレンドラインで下げ止まるかが注目ポイントになると思われます。

仮に下落が続いてもこのトレンドラインがサポートになって反発するようなら、急角度で上昇するパターンが継続すると考えられます。その反面、このトレンドラインを下回って戻せなくなるなら、1本目のトレンドラインと2本目のトレンドラインのあいだに挟まれたもち合いが形成されたり、1本目のトレンドラインを下回ったりすることが視野に入ります。そのため、2本目のトレンドラインを下回って戻せなくなった場合は、もち合いの形成や下放れに注意が必要です。

買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に要警戒

最後は、上昇と下落の勢いを教えてくれるモメンタムについてです。2月17日時点のモメンタムとその移動平均線であるシグナルの両方を見ると、高水準で推移しているのがわかります。こうした状況から、2本線が高水準を維持できるかが注目されます。仮に2本線が高水準を維持するなら、上昇の勢いが継続して2本目のトレンドライン上で下げ止まるとともに、反発に向かうことが期待されます。

一方で、2本線がピークアウトして低下したり、上昇と下落の勢いの判断の分かれ目となる0ラインに接近したり、割り込んだ場合は下落の勢いが強まって2本目のトレンドラインだけでなく、1本目のトレンドラインも割り込むことが視野に入ってくるため、買いポジションを持っている投資家は、損失の発生や拡大に要警戒です。