【米国株式市場】ニューヨーク市場

NYダウ: 49,003.41  ▼408.99 (1/27)
NASDAQ: 23,817.10  △215.74 (1/27)

1.概況

米国市場は高安まちまちとなりました。ヘルスケアセクターが大きく売られ、中でもユナイテッドヘルス・グループ[UNH]の下落が指数の重荷となりました。公的医療保険を管轄するメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が2027年度の保険会社への支払い案を発表しましたが、その支払い率は市場予想を大きく下回りました。これが同セクターへの収益下押し懸念となり、売りが優勢となりました。

ダウ平均は序盤から荒い値動きとなりました。308ドル安の49,103ドルで取引を開始すると中頃には持ち直し、254ドル安の49,157ドルまで下げ幅を縮小しました。しかし、後半にかけて売りが優勢となり最終的には408ドル安の49,003ドルで続落となりました。

ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は215ポイント高の23,817ポイントで5日続伸、S&P500株価指数は28ポイント高の6,978ポイントで最高値を更新し、同じく5日続伸で取引を終えました。

2.経済指標等

2026年1月のコンファレンスボード消費者信頼感指数は84.5と市場予想(90.5)を下回る結果となりました。また、前回2025年12月の94.2からも低下しています。

3.業種別動向

S&P500の業種別株価指数では、全11業種のうち9業種が上昇しました。情報技術が1.4%高となり、セクターの上昇率トップとなりました。公益事業も1.3%高と堅調に推移したほか、エネルギーが1.0%高となりました。一方で、ヘルスケアが1.7%安と大きく下落しました。また、金融も0.7%安となりました。

4.個別銘柄動向

ダウ平均構成銘柄は30銘柄中12銘柄が上昇しました。アマゾン・ドットコム[AMZN]が2.6%高で構成銘柄中の上昇率トップとなりました。マイクロソフト[MSFT]が2.2%高で続き、シスコシステムズ[CSCO]が2.2%高となりました。一方で決算を発表したユナイテッドヘルス・グループ[UNH]が19.6%安と大幅安となりました。ヘルスケアセクター全体の売り基調に加え、2025年10-12月期の決算において売上高が市場予想を下回ったほか、2026年通期の売上高見通しも市場予想に届かなかったことが嫌気されました。

ダウ平均構成銘柄以外ではヘルスケアが軟調で、ヒューマナ[HUM]が21.1%安、エレバンス・ヘルス[ELV]が14.3%安となりました。一方で半導体は堅調に推移し、製造装置のラム・リサーチ[LRCX]が7.0%高、マイクロン・テクノロジー[MU]が5.4%高となりました。また、主要な半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2.4%高となりました。

5.為替・金利等

長期金利は、前日比0.03%高い4.24%となりました。28日朝のドル円は152円台前半と27日16時時点と比較し2.2円程、円高に推移しています。

VIEW POINT: 今日の視点

米国市場は高安まちまちとなりました。ヘルスケアが指数を下押しした一方で、半導体などハイテクが堅調に推移し、S&P500株価指数は最高値を更新しました。一方で、ドル円は急騰しており、本日の日本市場は円高が重荷となって売りが優勢でのスタートが見込まれます。一部には為替介入が行われたとの見方もあり、為替をにらみながら上値の重い展開が予想されます。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)