週末のクリプト市場は、比較的大きな下落となりました。BTCは一時1,400万円を割り込む水準まで下落し、10日ほど前に付けた戻り高値(1,550万円)から計算すると、約10%の下落となりました。年初ラリーの上げ幅はマイナスに転じ、二番底探しが本格化しています。
きっかけは、カナダが中国に歩み寄りを見せ、新たな貿易協定を成立させようとする動きに対し、トランプ米大統領が牽制発言を行ったことです。中国からの輸入品に対する迂回経路となる可能性も含め、カナダのカーニー首相を批判しました。
1年前にはトルドー前首相に対しても似たような発言があり、米加関係には溝が生まれました。今回、その溝がさらに深まる恐れが出てきています。
BTCは1,300万円を割り込むと、2025年11月に付けた大底がより強く意識される展開となるでしょう。
BTC(ビットコイン)、MACDは再びマイナス圏へ 1,350万~1,375万円が戻り売りの目安か
BTC/JPYの日足チャート分析です。2025年11月の安値から徐々に底値を切り上げてきていたためトレンドラインを引けましたが、ついにそのラインを割り込みました。SMA30(黄)もSMA90(水色)をゴールデンクロスする直前でしたが、現状は下向きに転じつつあります。
下落トレンド再開のサインとも解釈でき、MACDもマイナス圏での推移を再開しました。日足レベルで、下落トレンド再開を示唆する形状になりつつあります。
よって、日足の水平サポートラインを割り込むと、二番底探しの意識が一段と高まるでしょう。なお、為替介入などで米ドル/円が急落した場合は、BTC/JPYが想定以上に押し下げられ、結果として「一番底」に近い水準まで到達する可能性もあるため、この点も要注意です。
続いてBTC/JPYの4時間足チャートです。戻りの目安として、下降トレンドラインを意識したいところです。ただし、1月26日~27日で大きく戻す可能性は個人的に低いとみています。週前半で一度安値を割り込み、そこから戻ってきた局面を狙って売る、そのような戻り売りが基本戦略となりそうです。
目安は1,350万~1,375万円付近。ここを意識し、戻り売りの追加トレードを狙っていきたいところです。
MACDはダイバージェンスが発生していますが、数値的にはこの先で安値を更新するとダイバージェンスが解消される可能性があるため、現時点では反発に期待し過ぎないほうがよいでしょう。先日からの売りトレードは継続します。
ただし、個人的には、2026年1月半ば以降に2025年11月安値へ接近するタイミングがあれば、一度利食いも行う予定です。大底を一発で明確に割り込んでいく確率は高くないと考えており、ここではしっかりした反発が入る可能性もあるため、慎重にトレードしていく方針です。
ETH(イーサリアム)は45万円を背に追加の戻り売りが有効か
ETH/JPYの日足チャート分析です。BTC同様に、下値を切り上げていたトレンドラインを割り込みました。目先は水平サポートラインまで下押しし、割り込むとさらなる下落に発展しそうです。
先週の下ヒゲで付けた際立った安値は45万円付近であり、ここにレジスタンスラインを引けそうです。よって、45万円を背に戻り売りが有効と考えます。
週前半に続落するなら一旦の買い戻しを検討し、週末の下落に対して多少の戻りを見せる場合は、再度追加で戻り売りを検討する—つまり、先に下げたら利益確定、先に戻ったら戻り売りを追加という形です。最終的には、いずれも現状の安値を割り込む前提で、段階的にトレードしていきたいと思います。
今週(1月26日週)のポイント
• BTCは週末に下落し、1,550万円→1,400万円割れで約10%調整。年初ラリーはマイナスに転じ、二番底探しへ。
• 背景は、カナダの対中接近を巡るトランプ発言で米加関係が再び緊張。
• BTCの日足は上昇トレンドライン割れ、MACDもマイナス圏へ。水平サポート割れで下落再加速に警戒。
• BTCは戻りの目安として1,350万~1,375万円を意識し、基本は戻り売り。
• ETHは45万円が戻りの重さになりやすく、45万円を背に戻り売りを検討。
