東京市場まとめ
1.概況
日経平均は209円高の53,898円と続伸して寄付きました。前日の米国市場は米欧の地政学リスクへの懸念が後退したことで主要3指数が揃って続伸となり、米国株高の流れを引き継いだ日本市場は好調なスタートとなりました。寄付き後は利益確定の売りが出て一時下落に転じる場面も見られましたが、下値では押し目買いも入り、持ち直した日経平均は181円高の53,870円で前引けとなりました。
後場は上昇してのスタートとなりました。日銀金融政策決定会合の結果が公表され、市場予想通り政策金利は0.75%で据え置かれたことで、買い安心感が広がり、12時55分には54,050円まで上昇し本日の高値を更新しました。その後は大引け後の植田日銀総裁の記者会見内容を見極めたいとの思惑から持ち高調整の動きが出たことで、最終的に157円高の53,846円で大引けとなりました。
TOPIXは13ポイント高の3,629ポイントで続伸、新興市場では東証グロース250指数が13ポイント高の728ポイントで4営業日ぶりに反発となりました。
2.個別銘柄等
任天堂(7974)は4.5%高の10,400円をつけ4営業日ぶりに大幅反発しました。22日、米ブルームバーグ通信が、米調査会社サカーナの調査結果として「任天堂のゲーム機『Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)』は2025年12月と2025年通年の両方で、米国で最も売れたゲーム機となった」と報じ、米国の販売が好調なことから業績悪化懸念が和らぎ、買いが優勢となりました。
レーザーテック(6920)は5.8%安の36,490円をつけ3営業日ぶりとなる大幅反落となりました。22日、同社の主要顧客である米半導体のインテル[INTC]が2025年10-12月期の決算を発表し、2四半期ぶりの最終赤字となり、朝方の時間外取引でインテルの株価は一時、終値から13%あまり下落したことが波及し、売りが優勢となりました。
大東建託(1878)は1.6%高の3,117円をつけ続伸となりました。22日、日本経済新聞が「2025年4-12月期の連結営業利益は前年同期に比べて数%増え、1050億円前後になった公算が大きい」と報じ、これによれば市場予想平均を上回る業績が見込まれ、買いが入りました。
住友ベークライト(4203)は4.5%高の5,444円をつけ続伸となりました。22日、京セラ(6971)が手掛ける半導体向け化学材料事業を300億円で買収すると発表し、これによる今後の業績拡大への期待から買いが入りました。同社はパワー半導体などの材料が強く、手薄だったAIデータセンター向けのメモリー半導体に使う材料の強化を図るとされています。
プリント基板の成形用プレス装置を手掛ける北川精機(6327)は一時12.2%高の1,070円をつけ昨年来高値を更新しました。22日、2026年6月期(今期)の当期純利益が前期比50%増の5億9000万円になりそうだと発表し、従来予想から1億5000万円の大幅上方修正となり、これを好感した買いが入りました。
VIEW POINT: 明日への視点
日経平均は週間で0.2%安となりました。週後半にかけて持ち直すも、小幅安となりました。来週に向けて、国内では衆議院選挙の動向、米国では大手ハイテク株の決算発表が注目されます。衆議院選挙関連では、26日に日本記者クラブで党首討論会が行われる予定です。
米ハイテク株は、28日にテスラ[TSLA]、メタ・プラットフォームズ[META]、29日にアップル[AAPL]の決算発表が予定されています。
(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)
