今週の金融市場は重要イベントが立て続けに控えており、神経質な値動きが続きそうです。12月16日(火)には米国の雇用統計、18日(木)にはECB(欧州中央銀行)の政策金利発表と米CPI、そして19日(金)には日銀の金融政策決定会合が予定されています。
特に日銀会合は、グローバル市場にとっても年内最後の大きな金融イベントとなる可能性が高く、中期的なポジション調整、いわゆる「年納めの手仕舞い」となるイベントになると考えられます。
暗号資産市場では、12月後半にかけて価格が軟調に推移しやすく、年明け以降に再び上昇しやすいという季節性が過去にも見られてきました。そのため、筆者個人としては今後2~3週間は戻り売りが有効に機能しやすい相場環境ではないかと考えています。
また、各金融機関・証券会社から2026年の相場見通しが次々と発表される時期でもあり、個人投資家のポジションも一旦整理されやすいタイミングです。12月後半はリスク管理を優先する局面と言えるでしょう。
BTC(ビットコイン)は下降トレンドラインを意識して戻り売り継続、短期足でも上値の重さが明確に
BTC/JPYの日足チャートから見ていきましょう。下降トレンドラインを明確に上抜けることができず、再び反落基調に入っています。MACDも再びデッドクロスが視野に入っており、調整戻し相場が終了に近づいているサインと捉えられます。
このため、今週は下降トレンドラインを背に戻り売りを継続する戦略が有効と考えます。
具体的には1,400万~1,450万円ゾーンで戻り売りを仕掛け、1,300万円台で買い戻す回転売買を想定しています。
SMA30(黄色)を下回った状態での断続的な下落トレンドが、今後2~3週間ほど続くイメージを持っておきたいところです。1,400万円超えの水準は、引き続き売り場として意識されやすいでしょう。
続いてBTC/JPYの4時間足では、下降トレンドラインと短期・中期の移動平均線が1,400~1,410万円付近で重なっています。テクニカル的に見ても、この水準は戻り売りが入りやすく、上値が重くなりやすいポイントです。
時間足ベースでもこのゾーンの売りは機能しやすいと考えられ、12月2日に付けた1,300万円付近の安値を、今週中に再び試す展開も十分に想定しておくべきでしょう。MACDも下降基調となり、すでにマイナス圏へ転落しています。この点も短期的にはネガティブ材料と捉えています。
ETH(イーサリアム)も戻り一巡し再び警戒局面へ、短期的にも下落再開を想定
ETH/JPYの日足チャートでは、一時的に下降トレンドラインを上抜け、上昇トレンド入りを示唆する動きが見られましたが、結果的に反落しました。再びトレンドライン内側へ戻ってしまったことで、下落トレンド再開の可能性が高まっています。
SMA200(橙)がしっかりとレジスタンスとして機能しており、上値を抑え込まれた格好です。個人的には、今後大きな戻りがあった場合も、SMA200を意識した戻り売りスタンスを継続したいと考えています。
MACDもこれからデッドクロスを形成すると考えられ、下落相場再開の合図となり得る動きです。この局面では押し目買いは控え、慎重な対応が求められるでしょう。
ETH/JPYの4時間足では、週末にかけて横ばいレンジが続いていましたが、12月15日朝から一時的に反発しています。ただし、週前半は戻りを試しつつ、再び安値を更新していく展開を想定しています。
現在はSMA90(水色)とSMA200(橙)に下支えされる形ですが、この水準を割り込むと、下落トレンド再開がより濃厚となります。目先は45万円付近の安値を意識し、この水準までの下落を想定したトレード戦略を組み立てています。
今週はイベントが非常に多く、積極的な買いフローが入りにくい環境と考えられるため、基本は戻り売り中心の戦略で臨みたいところです。
日銀金融政策決定会合に向けて、リスク管理を最優先に
冒頭でも触れた12月19日(金)の日銀金融政策決定会合について、今回は25bpの利上げがほぼ既定路線と見られています。利上げ自体は市場での織り込みが進んでいるものの、仮に中立金利見通しの引き上げなどが示唆された場合、市場は想定以上にタカ派と受け止める可能性があります。
その場合、株式市場だけでなく暗号資産市場にも下押し圧力が強まり、リスク資産全体の調整が避けられない展開となるでしょう。19日は無理にポジションを取らず、ポジションサイズを落とすなど、リスク管理を最優先に対応したいところです。
