この週末(9月20日~21日)は、他のコインが下落基調に入っているにも関わらず、高騰するアルトコインが複数散見されました。それも数日で50-200%急騰していました。
UTCクローズ(東京時間AM9時)を超えて、9月22日(月)に入った途端、暗号資産市場は大幅下落となりました。BTCこそ1-1.5%程度の下落に留まっていますが、アルトコインは3-10%急落しているものが散見されます。
BTC(ビットコイン)は1,600万円付近までの下押しを想定、戻り売りまではもう少し辛抱か
BTC/JPY日足チャート分析です。米ドル/円上昇に助けられ、BTC/USDと比較してもまだ良好な形状をしています。
目先サポートラインは1,675万円前後です。今週(9月22日週)前半はこの水準がサポートの目安となりやすいでしょう。SMA90(水色)も重なって位置しているため、これもテクニカル的なサポート要因です。
ただし、ここを明確に割り込む場合、9月初旬につけた1,580-1,600万円付近まで下押しする可能性が高まるため、注意が必要でしょう。
BTC/JPY4時間足チャート分析です。SMA200(橙)が1,675万円のすぐ下に位置しており、サポート要因になります。4時間足レベルでもこの付近にサポートが確認できているため、下落後は反発ポイントとなりやすいでしょう。
週前半にこの水準に到達した後に反発し、SMA90(水色)に上値を抑え込まれて再び反落する相場をイメージしています。
本連載ではここ数週間、暗号資産市場に対して悲観的ではあり、現状も同様の考えです。
十分な押し目が形成される場合には買いに転じる予定ですが、それは9月末~10月1週目あたりを予想しています。
ETH(イーサリアム)は最大50万円への下押しを覚悟、戻り売りは65万5000円付近を意識
続いて、ETH/JPY日足チャート分析です。ETH/JPYは、60万円のサポートラインに再び挑戦するでしょうか。SMA90(水色)はまだ追いついてきておらず、60万円のサポートに差し掛かるにはあと1週間程度時間を要しそうです(テクニカル条件が重なるクラスターポイントには成りきれないため)。
それまでに反落の足を早める場合は先に下押しするリスクがあり、割り込む場合は50万円が次のサポートラインになります。米ドル建てで3,400ドル前後になりますが、オーバーシュートする場合はこの付近までの下値を意識してリスク計算をするのがよいでしょう。
8月につけた高値からおよそ30%程度の下落になりますが、ETHの調整相場ではよくある値動で想定の範囲内ではないでしょうか。なお、2025年1月~3月末は50%以上下落していました。
ETH/JPY4時間足チャート分析です。時間足レベルでは62万8,000円付近にサポートラインが存在します。また、現状サポートである64万2,000円台に差し掛かっており、短期的には反発しやすいでしょう。その後、戻りを試す場合、SMA90-200付近を意識しておくと良いでしょう(65万5000-66万付近)。個人的には、戻りがある場合はこの水準から売りトレードを狙い、安値割れを期待したショートトレードを追加したいと思います。
7月から始まったアルトコイン上昇相場はまもなく一服感を生み、しばらく冷めた展開が予想されます。10月は大人しく推移し、11月から再び上昇相場に戻るとみて、押し目買いはまだ見送り、ショートトレード継続で考えたいと思います。
