米国市場は9月17・18日に控えるFOMC(米連邦公開市場委員会)にて利下げが実施されるとの思惑から、足元で主要3指数が揃って最高値圏で推移しています。一部には割高感も懸念される中で、今回はPEGレシオ(ペグレシオ)に注目してみます。

PEGレシオとは、株価収益率(PER)を企業の一株当たり予想利益成長率で割って算出される指標で、将来の利益成長率を加味して、株価が割安/割高かの判断に用いられます。一般的に、同指標が1倍以下で割安、1倍~2倍が適正水準、2倍以上となると割高と判断されます。

今回はS&P500株価指数のうち、執筆時点のPEGレシオが低いトップ15銘柄をピックアップしました。リストにはヘルスケアのブリストル・マイヤーズ[BMY]が構成銘柄中のPEGレシオが最も低い銘柄とスクリーニングされました。続いて、ダウ平均構成銘柄でもあるトラベラーズ・カンパニーズ[TRV]など主力株のPEGレシオが低い傾向がみられます。

利益成長を考慮し、割安さがみられる一方で、短期的な買われ過ぎ/売られ過ぎを測る14日RSIをみると売られ過ぎとされる30%を割り込んでいないことも確認されます。足元の数値からはバリュートラップも懸念され、反転の兆しとなる株価材料がない場合には株価は出遅れ基調が続く可能性がありますが、より長期的な投資対象としてウォッチしてよい銘柄群かもしれません。

S&P500構成銘柄において、PEGレシオが低い銘柄はこちらからチェック