この週末、BTCは方向感をなくした値動きが続きました。BTCは1,250-1,270万円のレンジで横ばい推移となっており、材料不足感が否めません。
2024年11月から2025年1月は大きな上昇トレンド、そして2月から3月中旬までは下落調整トレンドが発生し、マーケットは傷んでいるのでしょう。2~3ヶ月はしばらく横ばい推移を意識したトレンドレス相場が続きそうです。
また、先日のFOMC(米連邦公開市場委員会)ではQT(量的引き締め)のペースを4月から減速させ、国債の月額償還上限を250億ドルから50億ドルに緩めることとなりました。市場にとってはサプライズとなったものの、すぐに元のレンジに戻った現象です。
株式市場や暗号資産市場にはポジティブな内容ですが、FRB(米連邦準備制度理事会)のインフレ見通し悪化、米GDP成長率の見通しも下方修正されたため、一部ではスタグフレーション懸念が出てきた次第です。金融緩和期待はありつつも、インフレ率が上昇するとすぐに引き締め転換しなければならないリスクが顕在化しているため、マーケットは強気になりきれないのでしょう。
BTC(ビットコイン)は戻り高値局面か、日足・4時間足ともにテクニカル条件重なる

BTC/JPY日足チャート分析に入ります。3月24日朝、下降トレンドラインまで上昇してきました。BTCが少し上昇したことに加えて、米ドル/円が上昇したことも要因です。また、SMA200(橙)にもタッチしており、テクニカル的にはレジスタンス条件が重なるポイントです。戻り売りの価格としては最適ではないでしょうか。
目先、現状価格が戻り高値だと考えます。下降トレンドラインを明確に抜けてこない限り、戻り売りを継続したいと思います。

BTC/JPY4時間足に切り替えます。4時間足でもSMA200が戻り高値となりそうです。日足のテクニカル条件と重なるため、これより上値はかなり重くなると推測できます。これといった大きな材料が出ない限り、テクニカル的なレジスタンスが機能しそうです。
反落の目安としては、SMA90(水色)付近だとみているため、買い戻す場合はこの水準での買いがよいかもしれません(楕円で囲った箇所)。価格にしておよそ1,235-1,245万円付近での推移になりますが、今週前半はこのあたりを意識しておくと良いでしょう。
また、短期的にはこの水準から押し目買いもありだと考えています。再びSMA200の手前で利益確定を狙う細かいトレードを意識するのがよいのではないでしょうか。
ETH(イーサリアム)は同じく下降トレンドラインにタッチ

ETH/JPY日足チャート分析に移ります。BTC同様に下降トレンドラインにタッチしつつあり、テクニカル的には戻り売りしやすい局面です。少し上にSMA30(黄色)も控えており、BTC同様にテクニカル的なレジスタンスが多めです。
現状価格から30万円台前半にかけては戻り売り局面でしょうか。イメージとしては、MACDがこのまま徐々に上昇し、0.00ラインまで到達も、現状価格で横ばい推移となればまた反落になる可能性が高いと考えます。それまでもう1週間程度時間を要しそうなため、ETHの戻り売りは一旦見送り、1週間様子をみて判断するのがよいのではないでしょうか。
個人的にはアルトコイン市場は疲弊し切っており、売られ尽くしたと判断しています。ここから思わぬ反発の可能性もありますが、そのままジリ貧相場が続き、ふとしたタイミングで徐々に下値を押し下げていく展開も予想されます。
よって、トレードが難しい相場に突入するのではないかと考えます。目先はBTCの短期トレードのほうが実践しやすいとみているため、BTCのレンジトレードを繰り返していこうと考えています。