ユナイテッド・レンタルズ[URI]決算:1株利益は11.80ドルで市場予想を下回る

ユナイテッド・レンタルズは、世界最大級の機器レンタル会社である。米国とカナダを中心として事業を展開し、高度に細分化されたレンタル市場でおよそ17%のシェアを有する。一般産業、商業用建設、住宅建設機器の3つの最終市場にサービスを提供している。競合他社と同様に、航空機向け機器や携帯用発電機など、断続的に使用される機器を顧客に提供している。1997年の上場以来、内生的成長に加え数々の買収を繰り返すことで、現在提供している製品(保有する機器の規模は210億ドル)には超長期間でレンタル可能な一連の特殊機器なども含まれる。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

主要項目、第3四半期(7-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比6%増の39.90億ドル(市場予想は40.10億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・11.80ドル(市場予想は12.47ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。通期ベースの売上高、調整済みEBITDAガイダンスレンジは予想の範囲内だった。

今後の株価見通し

当面、下値模索を想定。

ボーイング[BA]決算:1株損失は10.44ドルで市場予想を上回る

ボーイングは、航空宇宙および防衛の大手企業である。民間航空機、防衛・宇宙・セキュリティ、グローバル・サービスの3つの部門で事業を展開している。民間航空機部門は、130座席を超える航空機の生産でエアバスと競合している。防衛・宇宙・セキュリティ部門は、軍用機や衛星、武器の製造でロッキード・マーチン[LMT]やノースロップ・グラマン[NOC]などと競合している。グローバル・サービス部門は、航空会社にアフターマーケット・サービスを提供している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

主要項目、第3四半期(7-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比1%減の178.40億ドル(市場予想は178.90億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・10.44ドルの赤字(市場予想は10.31ドルの赤字)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。売上高は予想範囲内だったものの1株損益の赤字が予想以上に膨らんだほか、フリーキャッシュフロー(FCF)も予想以上の赤字だった。ボーイングは製造品質問題が響き、2022年7-9月から赤字が続く。赤字幅としては新型コロナウイルス禍が直撃した2020年10-12月以来の大きさだった。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きとなろう。

テスラ[TSLA]決算:1株利益は0.72ドルで市場予想を上回る

テスラは、垂直統合型のバッテリー式電気自動車メーカーであり、自動運転のためのソフトウェアの開発会社である。高級セダン、中型セダン、クロスオーバー・スポーツ・ユーティリティ・ビークル(SUV)、小型トラック、セミトラックなど複数の車種を手掛ける。また、より手頃な価格の車両やスポーツカーの販売も開始する計画である。2023年の世界販売台数は180万台強。さらに、公共施設を含む住宅や商業施設向けの定置用蓄電池や、発電用ソーラーパネルやソーラールーフも販売している。急速充電ネットワークも保有・運営している。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

主要項目、第3四半期(7-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比の7.8%増の251.80億ドル(市場予想は254.30億ドル)

★1株当たり利益(調整後)・・・0.72ドル(市場予想は0.60ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高は予想を下回ったが、調整済みEPSは予想を上回った。

今後の株価見通し

265ドル超えから買いタイミングを図ることになろう。

ラスベガス・サンズ[LVS]決算:1株利益は44セントで市場予想を下回る

ラスベガス・サンズは、カジノ、ホテル、エンターテインメント、飲食、小売、会議・展示会施設を備えた世界最大級の完全統合型リゾートを運営している。マカオにベネチアン・マカオ、サンズ・マカオ、ロンドナー・マカオ、フォーシーズンズホテル・マカオ、パリジャン、シンガポールにマリーナベイ・サンズ・リゾートを保有している。2028年までにシンガポールで4棟目のタワーをオープンすると予想される。2022年に、米国のベネチアンとパラッツォ・ラスベガスの資産をアポロ・グローバル・マネジメント[APO]とVici プロパティーズに売却した。ラスベガスの資産売却後は、全てのEBITDA(利払前・税引前・償却前利益)がアジア地域で生み出され、売上高の大部分をカジノ事業が占める。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

主要項目、第3四半期(7-9月期)実績

★純収入・・・前年同期比4%減の26.80億ドル(市場予想は27.90億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・44セント (市場予想は53セント)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を下回った。

ダウ[DOW]決算:1株利益は0.47ドルで市場予想を上回る

ダウは、ダウ・デュポンからの分社化で2019年に設立された、多角的なグローバル化学品メーカーである。ポリエチレン、エチレンオキシド、シリコーンゴムなど、数種類の化学物質を生産する大手企業である。製品は、消費者および工業最終市場の両方において多数の用途を有する。

出所:銘柄スカウター米国株、Morningstar, Inc.

主要項目、第3四半期(7-9月期)実績

★売上高・・・前年同期比1.4%増の108.79億ドル(市場予想は107.01億ドル)

★1株当たり利益(一部項目を除く)・・・0.47ドル(市場予想は0.46ドル)

決算総括

7-9月期(第3四半期)売上高、調整済みEPSはともに予想を上回った。続く第4四半期売上高ガイダンスは予想を下回った。

今後の株価見通し

当面底値模索の動きとなろう。